ペットといえば、犬や猫を飼う人が多いものですが、インコには、他の動物にはない魅力があります。それは、飼ってみないと気づかないことも多いでしょう。
私は2年前からオスのセキセイインコを飼い始めたのですが、インコのイメージがガラリと変わりました。
インコを飼うと、その可愛さにハマってしまう人は意外と多くいます。その魅力とは何でしょうか。

 


インコは賢く、感情豊か

 

インコといってもさまざまな種類がいます。セキセイインコ、コザクラインコ、オカメインコ、コガネメキシコインコ、ヨウムなど300種以上あり、大きさや特徴、話すかどうか、寿命の長さもそれぞれ違います。また、野鳥か飼い鳥かによっても、随分変わってきます。

最もメジャーなのはセキセイインコです。体長20センチくらいで、寿命は7~10年くらいだと言われていますが、10年以上長生きする子もいます。
私自身、小学生のときに、友達の家で鳥籠(ケージ)の中でおとなしくしているセキセイインコが印象的だったので、飼い始めるまでは、ここまでインコに知性や感情があるなんて思ってもみませんでした。ただただ一方的に人間が愛情を注ぐ動物だと思っていたのです。

でも、実際に飼い始めると、たった20センチの生き物なのに、溢れんばかりの好奇心と愛情(ハート)があり、意思疎通をとってきます。インコは人間の2歳児くらいの知性があると言われているのです。

書籍『鳥が好きすぎて、すみません』(著:細川博昭/誠文堂新光社刊)によると、鳥の脳は「高効率な信号のやりとりが可能になっているため、哺乳類の数十分の一の重さしかなくても、実質的に哺乳類と同等のことができるようになっている」そうです。
小さいからといって、侮ってはいけないのです。
 

アナウンサーの声真似をする


同じ種のインコでも性格はそれぞれ違うのですが、うちのインコ(名前:あいちゃん)は、活動的で好奇心が旺盛。また、話すのが得意です。
毎朝、情報番組を観るのが好きで、アナウンサーのしゃべり方を声のトーンまで変えて真似しています。

私は意図的にインコに言葉を覚えさせたわけではないのですが、自然と私が発する言葉を覚えるようになりました。
私は家で原稿を書いていることが多いので、「一緒にいる時間が長い」のも要因かもしれません。また、1人暮らしのため、あいちゃんの感覚では、この世界には、「人間1人(私)と鳥1羽(インコ)」しかいません。だから、「飼われている」という認識はなく、私をつがいだと思っているのです。

いろいろな言葉を話しますが、「あいちゃん」と「アイシテイルヨ」の2語は、意味も少し分かっているようです。「自分の名前」だという認識まではできていませんが、「呼ぶときに使う言葉」だと思っていて、私に対して「あいちゃん!」と呼んできます。
また、私の肩に乗っては、「アイシテルヨ」と言ってくれます。……相手がインコでも、うれしいです(笑)。

最近は、「アレクサ」という言葉も覚えてしまい、我が家の「Amazon Echo(アレクサ)」がいちいち反応します。
アレクサがどういう判断をしているのかは不明ですが、この間は、ピカチュウの言葉で返事をしていました。うちにはいろいろな生き物がいるようです。

セキセイインコだからといって、みんな話すわけではなく、全く話さない子もいます。たとえ話すことができなくても、インコはただただ可愛いです。
でも現実的に、「インコを飼うなら、おしゃべりの子がいい」という人は多いもの。インコに話してもらいたい場合は、大切なポイントが2つあります。それを次のページで紹介します。
 

次ページ▶︎ インコが言葉を話すようになる2つのポイント

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