プレッシャーは「ありがとう」と言って手放す

 

まずは、「女性(男性)だから」「○○歳だから」という声が心に湧いたら、反射的に抑えつけるのではなく、それは誰の声でどんなトーンか、観察してみましょう。

親、世間、あるいは自分自身の声? 叱ったり呆れたようなトーン? その声は、よかれと思って忠告したり、自分の不安を押し付けてくる、おせっかいな誰かさんのようなものです。観察が終わったら、軽く「ありがとう」と言って手放しましょう。

本能なので、何度も戻ってくるかもしれませんが、そのたびに心で「ありがとう」と言って手放せば、その声の威力は必ず弱まります。さらにあなた自身を知り、あなたにとって本当に大切なことが見えてくると、年齢・性別のプレッシャーは気にならなくなります。

<年齢・性別のプレッシャーから解放されるジャーナリングの方法>
①あなたにプレッシャーをかけてくるのはどんな声ですか? その言葉やトーン、誰の声かなどを書き出して客観的に見てみましょう。

② ①で書き出したことに対して「ありがとう」と心で伝え、「今私が大切にしたいのは何か」を書いてみましょう。
 


著者プロフィール
木蔵シャフェ君子(ぼくら しゃふぇ きみこ)さん

一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート(MiLI)理事。ICU卒、ボストン大学MBAを取得後、P&G、LVMHなど外資系大手企業でブランドマネジメントを行い、担当ブランドで高いマーケットシェアを獲得。2000年より渡米・独立し、医療系研修会社経営。2015年日本人初のSIY認定講師となり、世界各地でマインドフルネスとリーダーシップを伝える。東京工業大学学外アドバイザー 瞑想アプリCALMインストラクター IMTA国際認定瞑想指導者。著書・監訳書籍は、『シリコンバレー式頭と心を整えるレッスン』(講談社)、『コンパッション』 (ジョアン・ハリファックス著、英治出版)など多数。

荻野淳也(おぎの じゅんや)さん
一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート(MiLI)代表理事。慶應義塾大学卒。外資系コンサルティング会社勤務や複数のベンチャー企業での経営企画室長、取締役など、20年以上の企業経営、組織マネジメントの経験を踏まえ、リーダーシップ開発、組織開発の分野で、コンサルティング、トレーニング、エグゼクティブコーチングに従事している。2013年MiLI共同設立。多摩大学大学院MBA客員教授(担当科目:オーセンティックリーダーシップ)。合同会社Wisdom2.0Japan代表社員。関連書籍として、日本のマインドフルネス企業導入事例を多数紹介した『マインドフルネスが最高の人材とチームをつくる』(かんき出版)、3万部を超えた『心のざわざわ・イライラを消すがんばりすぎない休み方』(文響社)をはじめとした著書や、監訳、解説を担当している『サーチ・インサイド・ユアセルフ』(チャディー・メン・タン著、英治出版)『マインドフル・リーダー』(マイケル・キャロル著、SBクリエイティブ)『スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック』(ジェームズ・ドゥティ著、プレジデント社) といった世界的ベストセラーがある。

『心のモヤモヤを書いて消すマインドフルネス・ノート』
著者:木蔵シャフェ君子/荻野淳也
日本能率協会マネジメントセンター 1650円(税込)

精神科医、産業医として社会の悩みに向き合ってきた著者が、睡眠の効能や重要性を伝えつつ、クロノタイプによって異なる睡眠との向き合い方を伝授。良質な睡眠を手に入れる方法を、現代のライフスタイルに合わせたかたちでわかりやすくレクチャーします。クロノタイプがわかる判定シートも収録しているので、自身のタイプが分からないという人でも安心です。


構成/さくま健太