2. プラスチックを、別の素材のもので覆う


プラスチックは実用的なので、ほかの素材に替えるのが難しい場合もあります。
目に見えるところに置かないという手もありますが、「ほかの素材で覆う」というのもひとつの方法です。

たとえば観葉植物の鉢。買ったときのプラスチックのままだと、チープ感が漂います。
小さい鉢を、そば猪口にすっぽり入れてみました。
気に入って選んだ柄なので、眺めるのが楽しくなりました。水洗いもできるので安心です。

植物のポットを、ひとまわり大きいそば猪口の中に。
 

3. 水撥ねが気にならない場所の収納用品は、紙製や木製に


水が飛び散る場所以外の収納には、基本的に木製もしくは紙製のケースやボックスを使おうと思っています。
たとえば玄関のカウンターの上。出かけるときに必要なものなど、いろいろな小物を収納しておきたい場所です。
でも、ドアを開けてまず目に入る場所、家の印象を決める場所でもあるので、気持ちのいい空間にしておきたいです。

玄関収納。紙のボックスの中は、左がシューケアグッズ、右がマスクとティッシュ。籐のかごには、認印や鍵などを入れている。
衛生的に保ちたい洗面所の引き出しの中の収納は、やはりプラスチック頼り…。


4. 見えない場所でも徐々にプラスチックを卒業


収納用品でずっと探していたのが、新聞ストッカーです。納戸の中に入れておくものとはいえ、できればプラスチック以外で探したい。いろいろ見て回っていたのですが、なかなか気に入るものが見つかりませんでした。
ようやくネットで見つけたのがこれ。「キバコヤ」というお店の、国産杉のストッカーです。
蓋を閉めたまま、一部ずつ差し込んで収納できますし、見た目以上にたくさん入るので重宝しています。

デザインもお気に入りの、木製の新聞ストッカー。一部ずつ差し込んで収納できる。
納戸の中も気に入った収納用品で整えられると、開けるたびに気持ちがいい。

プラスチック素材のものは、私が思った以上に家の中にあふれています。たとえば家電類もほとんどが、表面にプラスチックが使われています。それらをすべて隠したり、ほかの素材に替えるのは難しいことですが、目線から外れる場所に置いたりすることは可能かもしれません。
そして新しいものを買うときは、意識して「プラスチック素材でないもの」を探していこうと思います。職人さんの手で丁寧につくられたものや、自然素材のものを選んで、大切に長く使うという暮らしへと、シフトしていきたいです。

臼井美伸(うすい・みのぶ)
佐賀県鳥栖市在住。出版社にて生活情報誌の編集を経験したのち、独立。住宅関係など実用書の編集や執筆活動を行う。ライフワークとして、家族関係や女性の生き方についての取材を続けている。著書に『「大人の引きこもり」見えない息子と暮らした母親たち』(育鵬社)がある。
http://40s-style-magazine.com

撮影/臼井美伸
構成/藤本容子

 


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