「無理をしてでもがんばる」ことがえらい?

 

学校のシステムについても、釈然としないことがあります。学校によると思いますが、小中高の保健室の先生が、体調不良を申告してもなかなか休ませてくれなかったことです。頭が痛い、お腹が痛いと言っても、基本は教室に帰される。熱を測って37.5度以上だった場合は、その体温計を担任の先生に見せに行き、保健室で休んでいい、という許可を取らないといけませんでした。

加えて「皆勤賞」が表彰されるという慣習も、体が弱い筆者には疑問でした。皆勤賞は、無遅刻・無欠席の生徒は自己管理ができていてえらい、という理屈です。しかし筆者が考えるに、皆勤賞で表彰される子は自己管理云々の前に、単純に体が強いのです。だって体が弱いと、よく熱を出したり風邪を引きやすかったり、頭痛や腹痛を起こしやすかったりして、「学校を休まない」なんて無理なのです。

それに、具合が悪い時は休むことも自己管理の一つのはず。無理をしたって悪化して長引くだけで、誰のためにもなりません。社会人になると、風邪を引いて熱があっても「根性で出社しました〜!」などと言って出勤する人がいたら、かえって周囲に迷惑をかけます。皆勤賞って実は、「体が丈夫な人で賞」の間違いでは? そんなの生まれつきじゃね? と思うのです。こんなに無駄な賞はないでしょう。

 


長時間の「行事の練習」は本当に必要?

 

皆勤賞の表彰しかり、学校といえば入学式や卒業式、音楽会や文化祭、運動会など、様々な恒例行事があります。そうした行事の前には準備期間が設けられますが、中でも入学式や卒業式の練習は、今思うと「やたら長かった!」と感じるのです。何度も何度も、さらに長時間、お辞儀のタイミングや掛け合いの練習を重ねる生徒たち。主に体育館で練習するので、冬や春はとても冷え込みます。

コロナの影響で学校行事も様々な行程が短縮されたり、全校集会などの内容が見直されたりという動きがあるといいますが、こういった「長時間かつ何度も行う練習」の必要性も、一度見直しが検討されてもいいのかもしれません。