彩に謝り倒すことで週末だけ同居する約束をなんとか取り付けた翔でしたが、彼女の前ではモラハラを恐れて気軽に発言できなくなり、ストレスを募らせていきます。

 

ストレスの原因はほかにもありました。彩を喜ばせようと気遣って言葉をかけても、返ってくるのはそっけない反応ばかり。彩とどう接していいかわからなくなった翔は、その悩みをモラハラ・DV加害者のミーティングで相談してみるのでした。

 

妻から優しさを奪ったのは自分──そう自覚することで、翔はようやく自身がモラハラ加害者であることを全面的に認めることができました。しかし、それは関係修復までの長い道のりのスタートに過ぎませんでした。

 

改心した翔は彩の心を取り戻すことができるのか? 気になる続きは本書にてご確認ください!

 

『99%離婚 モラハラ夫は変わるのか』
著者:龍 たまこ(漫画)/中川 瑛(原作) KADOKAWA 1210円(税込)

モラハラの加害者である夫と被害者である妻。双方の視点から、離婚危機に陥った夫婦が関係修復に向けて奮闘する姿を描写。モラハラ加害者の根底にある心の傷、加害者であることを認められない心理など、モラハラ加害者の実態が描かれているのが興味深く、夫婦の行き違いの原因を知る手がかりにもなるでしょう。


漫画家プロフィール
龍たまこ(りゅう たまこ)さん

3人の子どもを育てるマンガ家。1981年生まれのシングルマザーで、保育士の資格を持つ。ライブドア公式ブログ「新・規格外でもいいじゃない!!-シングルマザーたまことゆかいな子ども達-」をほぼ毎日更新中。著書に『規格外な夫婦~強迫症夫と元うつ病妻の非日常な日常~』(宝島社)、『母親だから当たり前? フツウの母親ってなんですか』(KADOKAWA)がある。
Twitter:@ryutamako
Instagram:@ryu.tamako2

原作者プロフィール
中川瑛(なかがわ えい)さん

モラハラ・DV加害者変容に取り組む当事者団体「GADHA」代表。妻との関係の危機から自身の加害性に気づき、ケアを学び変わることで、幸せな関係を築き直した経験から団体を立ち上げる。現在は加害者個人だけではなく、加害的な社会の変容にも取り組んでいる。
Twitter:@EiNaka_GADHA


構成/さくま健太