「自分を整える」3つのポイント①
――強制的にでも「休む」こと

 

では早速ポイントを考えていきましょう。
ポイント1は、「子どものためより自分のため」です。

「え!? 親として子どもを優先するのは、当たり前じゃないですか!」
そんな声が聞こえてきそうですが、そうではありません。むしろ、我が子のことを優先していること自体が、我が子のためになっていないことが多いのです。

「整える」対象は大きく2つあります。自分の「心」と「体」です。

そのためには、なにより「心」と「体」を休める必要があります。そう言うと、次のような反論が返ってきそうです。
「私だって休みたいです。でも休めないから困っているんじゃないですか」
そうですよね。とてもがんばっていることは、よく分かっています。

 

子育てと仕事というダブルワークを日々こなしているお母さんには頭があがりません。
だからこそ、強制的にも休むべきです。

まずは、睡眠です。子どもが生まれて育休が明けてから、それ以前より睡眠時間は減っていないでしょうか。減っているとしたら、その時間分、無理をしてがんばっている証拠です。1日1時間だとしたら、1週間で7時間。1年で365時間となります。まずその睡眠時間をもとに戻すことから始めましょう。

ではどうすればいいのでしょう。大事なことは「あきらめること」です。
1日は誰にでも「24時間しか」ありません。でも、「24時間も」あると捉えることもできます。自分の睡眠を1時間削るのではなく、起きている時間の中でやるべきことを、あきらめたり効率化したりすることを心がけましょう。

睡眠時間が確保できて「心」と「体」が整っている状態だと、我が子に優しく接することができます。「子どものことより自分のため」に時間を使うと、余裕ができます。そうなることでむしろ、我が子の細かい変化に気づくことができるようになるのです。