「人生最大の恋愛」による変化


「人生最大の恋愛」を通して、どんなふうに変わったのか。アンケートでは、このような回答がありました。

・大人のステップを一段上がった。
・もっと自分の気持ちを大切にして、正直になろうと思った。
・パートナー選びでは、「浮気をしない(信頼できる)こと」が第一条件になった。
・背伸びをするよりも、言いたいことが言えて、生活を共にできる今の夫と結婚できてよかったと考えるようになった。
・相手の立場でものを見られたり、自分の非を認められたりするようになった。
・愛される幸せを知り、自信を持てるようになった。
・自分の弱さと強さを知った。
など。

恋をすると、嫉妬したり、今までにない感情や欲望が沸き出てきたりして、“今まで知らなかった自分”が出てくることがあります。恋愛は、「自分を知る」きっかけになるのですよね。
特に「人生最大の恋愛」と思えるほど大好きな人とのお別れは、誰にとっても辛いものなので、その分、その原因を考え、反省して、改善してやり直したいと思うことは少なくありません。
つまり、好きになった分だけ、そのお別れは辛いものになり、それが「自己成長につながっていく」ということなのです。だから、「人生最大の恋愛&失恋」は、人生において重要な経験であると言えるでしょう。

 


「人生最大の恋愛&失恋」を通して学ぶこと


個人的には、「恋愛の経験を通して、より相手を、そして自分自身を愛することを学ぶようになる」のだと感じています。
きちんと相手を愛さないと(=自己愛の延長でいると)、関係は終わりやすくなります。それは、相手を苦しめてしまうからです。
逆に、自分のことも愛さないと、必ずと言ってもいいくらいに、いずれ関係は終わります。それは、自分が辛くなってしまうからです。

たとえば、“相手の理想とする女性”を演じて、両想いになれたところで、結局のところ、“演じている自分”は“本当の自分”ではないので、だんだん空しくなってきます。「“自分が”愛されている」気分にはなれないからです。
そして、それは、「(自分が)自分を愛している」行為とは言えません。
巷に溢れている恋愛テクニックは、「いい女を演じて相手の気持ちを惹き付けるもの」が多いので、たとえ両想いになれたとしても、その相手とずっといい関係でいられるとは限らないのですよね。

結局のところ、人を愛するというのは、「“ありのままの相手”を受け止め、幸せと成長を願うこと」であり、それができるようになると相手も居心地がよくなるので、恋愛成就の近道になり得ます。
ただ、それと同時に、自分を愛するというのは、「“ありのままの自分”を受け止め、幸せと成長を願うこと」なので、ある程度は「“ありのままの君”でOK!」と言ってくれる相手であることも大切です。
でも、そんな風に本当の愛を理解している人ばかりではないので、結局のところ、相手に自分の理想を押し付けて喧嘩をしたり、出会いと別れを繰り返したりしながら、学んでいくことが多いでしょう。

心を燃やす恋愛は、人を成長させる!


こうして40、50代の女性も、人生最大の恋愛&失恋を通して、自己を成長させてきました。たとえフラれた(別れた)としても、「悪いことばかりではない」のですよね。
現在は、傷つくのが怖くて恋愛するのを恐れている若者が増えてきています。もちろん恋愛は無理にする必要はありませんが、誰かを本気で好きになったときは、飛び込んでみる勇気は大切でしょう。

恋愛は「人生のエンターテインメント」といっても過言ではありません。人生を彩るし、本気で人を愛するからこそ味わう感情もあります。
恋に落ちたときは、そのエンターテインメントを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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