ヘア&メイク長井かおりから、これまで「常識」「鉄則」としてお伝えしてきたメイクテクやコスメ選び、マスク時代を経て、変わっているんです!! たった1ヵ所、メイクを更新するだけで、今っぽく美しく仕上がる、メイクのコツをご紹介。今回は、寒色のコントロール下地編です。


vol.40
ブルーやグリーンの下地は、顔の中央だけに使うべし!

 

今回比べて見ていただきたいのは、ツヤ、立体感、そしてナチュラルな透明感! 左はラベンダーの下地を顔全体に塗ったメイクの仕上がり。右は、同じラベンダーの下地を顔の中央にだけ塗ったメイクの仕上がりです。“白さ”だけで言うと、左写真のほうが白く見えるかもしれませんが、ツヤや立体感がなく、しかも首との境目がくっきり出てしまい“白浮き”感が否めません。右の写真は額や頬にツヤがあって、メリハリが出つつ、首の色と自然なつながり感も。ハイライト的にくすみを飛ばし、透明感がアップしたように見せられるコントロールカラーは、適切な場所にポイントづかいしてこそその真価が発揮できるんです!

 

寒色系の下地は、適材適所で
使ってこそ、その真価を感じられる


色付きの下地、コントロールカラーが豊富に発売されるようになりましたが、血色感ならピンク、赤みにはグリーン、透明感ならブルーやラベンダーという色の効果を認知している方も増えてきたように感じます。その一方で、「明るく透明感のある肌に見せたい」「赤みをなくしたい」からといって、寒色系のコントロールカラーを“いつもの下地の感覚で、顔全体にたっぷり塗る”というもったいない使い方をしている方も、ちらほらと見かけます。特に、UVカット機能があったりすると「顔全体に塗っていいのかな〜」と思いがちですが、くっきり色づくタイプのブルー、ラベンダー、グリーン系は、ポイント使い用がベターです(ちなみにピンクなど暖色系やごくシアーな色づきの寒色なら全顔でもOK!)。
おでこやTゾーンといったツヤや立体感の欲しい部分にだけ塗って光を集めたら、それ以外の部分は自然と暗く引き締まって見える。だからこそメリハリがついて顔の中心がより明るく見えるというもの。一方、顔全体を一気に明るくしてしまうとメリハリがなくなり、確かに白くはなりますが、逆にのっぺりとして顔を大きく見せてしまう恐れもあるんです。

 

こちらが、しっかり色づく寒色系のコントロール下地を顔全体にまんべんなく塗った後、ファンデーションを重ねたもの。白くてキレイ! と思われるかもしれませんが、首の色とのコントラストが大きい分、顔全体の主張が強く見えてしまう場合も……。

 

こちらは、同じコントロールカラーをポイント塗りしたうえで、ファンデーションを重ねたもの。顔の中心に透明感のある光やツヤがありながらも、フェイスラインから首にかけては自然な肌色のグラデーションになっているので、白浮き感もなく、むしろ小顔見せも叶うんです。

 
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