男女が2人でいる=恋愛に直結する不可解さ


ともことしんたが道を歩いていると、カップルと間違われて戸惑ってしまうシーンも。男女が2人でいる=恋愛関係という先入観。「あるある!」と感じる出来事がつい先日、ドラマではなく現実でもありました。

俳優の岡田将生さんとアナウンサーの破局報道が出た際、岡田さんとサシ飲みに行ったところをマスコミに撮られたお笑いトリオ「3時のヒロイン」の福田麻貴さんが、なぜか岡田さんを狙ってる、略奪、などと誹謗中傷を受ける事態に(実際には福田さんの後輩も後に合流していたそう)。

一部メディアが、2人が“デート”していたと報じたことも影響しているようです。
これには福田さんも、自身のインスタグラムのストーリーで「多分記事のことで言われてるんだろうけど、まず書かれてることが事実と全然ちがいますぅ!」と反応。

男女が一緒にいるのを“デート”と表現するのも、恋愛至上主義の表れだと感じます。もちろん、友人同士でも「この前デートしたよ」と表現することはありますが、それは自称の場合。第三者がそれを言うと、やはり恋愛というニュアンスになります。

 


「理想の彼氏は?」という質問に思うこと


異性の友人がいる人からすれば、普通に会っただけで恋愛関係を疑われるのは、迷惑もいいところ。最近では恋愛至上主義に対する“違和感”の声も多数上がりはじめていますが、いまだに恋愛至上主義にどっぷり浸かってアップデートできていないのは、メディアの方では? と思うこともあります。

他にもインタビューなどで、女性に対してなら「理想の彼氏は?」、男性に対してなら「将来どんな女性と結婚したい?」なんて質問するシーンを目にします。

しかしこれらの質問、「恋愛する」「異性愛者」というマジョリティの前提あってのもの。それに当てはまらない人だっていますし、それをわざわざ公表していない場合だってあります。こうした「普通なら恋愛するし、異性を好きになるよね?」という悪気のない先入観、結構きついな……と筆者は思うのです。

また先日、たまたま見た音楽番組では、プロデューサーが楽曲を紹介する際、「恋をしない若者が増えてきたみたいな報道って結構聞くんですけど、きっと何か恋をしない理由があるんだと思うんですけど。それをこうやって1個1個潰していく感じとか」と発言していました。

恋しないのに理由なんてありませんし、そもそもなんで恋愛しない=よくないみたいな前提なのだろう……と困惑してしまったのです。