時代の潮目を迎えた今、自分ごととして考えたい社会問題について小島慶子さんが取り上げます。

またも「誤解と不快」。何度同じ文言を目にしたことか。

岸田文雄首相は6日の政府・与党連絡会議で、荒井勝喜前首相秘書官の性的少数者(LGBTなど)や同性婚を巡る差別発言について、「国民に誤解を生じさせたことは遺憾だ。不快な思いをさせてしまった方々におわびを申し上げる」と謝罪した。(2月6日時事通信)

 

要人などの差別発言が批判された際のお決まりの弁明です。どうも発言を「誤解」して「不快な」気持ちになっている人がいるようだから、お詫びしますと。差別しておきながら、姑息な言い換えで誤魔化す。そうさせないためには、LGBT理解増進法という曖昧な法律ではなく、性的少数者に対する差別を明確に禁ずる差別禁止法が必要です。今、法整備を求める署名活動が行われています。私も賛同・署名しました。