「他の仕事に就いたことがない」はネガティブではない


くまさん、こんにちは。誰かの幸せを願って、お花を飾り、空間を演出する――くまさんはとても素敵なお仕事をしていらっしゃるのですね。コロナ禍ではブライダル業界全体が苦境に立たされたため、くまさんのように悩まれた方は多いかもしれません。ですが、この先どれだけデジタルが発達しても、ブライダルやお花をより美しく演出するお仕事はなくならないのではないかと私は思います。人はいつの時代も、誰かと幸せを共有したり、花の存在に癒しを求めるものですから。

それに、ブライダルのフラワーコーディネーターのお仕事は、美しい空間を創り出す豊かな感性、お客様を喜ばせるホスピタリティ、そして誰かの幸せを願う誠実なお人柄が、信頼につながるお仕事だと想像します。「他の仕事に就いたことない」というのは、言い換えれば「今の仕事をずっと続けてこられた」ということ。フラワーコーディネーターとして、多くの信頼を得てきた証しではないでしょうか。

 


「リセット」は本当に必要?


確かな実力があるのに自信が持てないのだとしたら、それは環境のせいかもしれません。離婚を経験され、コロナ禍の苦境など様々な状況が重なったこと……。将来への不安や自信をくじくような出来事は、避けようにも自分一人ではコントロールできないものです。

現状を打破したい、自立したいと考えることはとても前向きなことですが、フラワーコーディネーターという職業をリセットするのは少し待ってみませんか? 立派な「手に職」をお持ちなのですから、長年技術を培ってきた分野の中で、新たにチャレンジしてみるのもいいと思うからです。