杉山さんのおもてなし料理の定番・ポークエスカロップ

撮影/奥西義和

最後は、杉山さんのおもてなし料理の定番である「ポークエスカロップ、ポルチーニソース」をご紹介。こちらの料理は旦那さんの大好物で、クリスマスやちょっとした記念日には必ず作る料理なのだとか。

基本の材料は「豚ヒレ肉」「乾燥ポルチーニ」「乳脂肪分45%以上の生クリーム」のみ。マッシュルームなどでも代用可能ですが、乾燥ポルチーニには旨みがギュッと詰まっていて生クリームとの相性もよいのでぜひ一度お試しを。高級レストランのような奥深い味のソースに、ふるまわれた方はみんな驚くのだそうです!

 

ポークエスカロップ、ポルチーニソース


■調理時間 10分(乾燥ポルチーニを戻す時間は除く)

 材料(2人分)

・豚ヒレ肉……2〜4切れ(120〜150g)
・薄力粉……適量
・塩・コショウ……小さじ1/4(ソースと合わせた量)

<ソース>
・乾燥ポルチーニ(マッシュルームや舞茸で代用も可能)……15g
・湯……1/2カップ
・生クリーム(乳脂肪分45%以上)……100ml

 作り方 

①ソースを作る。器にポルチーニと湯を入れて、15分以上おいて戻す。フライパンにオリーブオイル大さじ1/2(分量外)を入れて、水気を切ったポルチーニを炒める。塩・コショウをふり、 戻し汁を入れて、半分ぐらいになるまで煮詰める。生クリームを加えて、さらに半量になるまで煮詰める。味見して味が薄ければ、塩・コショウで味を調える。

②豚肉を手のひらで押して平たくのばし、両面に軽く塩・コショウをし、薄力粉を軽くまぶす(余分な粉ははたいて落とす)。

③別のフライパンにオリーブオイル大さじ1(分量外)を入れて強火で熱し、豚肉を入れ両面をこんがりと焼く。

④ ③のフライパンに①のソースを入れて中火で煮立たせ、肉に絡める。
 

■杉山さんのコメント

乾燥ポルチーニは、旨みが凝縮されているのでソースにコクが出ます。 手に入らなければ、マッシュルームや舞茸などで代用してください。生クリームは必ず乳脂肪分45%以上のものを使用すること。脂肪分が少ないものは、煮詰めると分離することがあります。

 

このほかにも、杉山さんの著書『おうちで作るセレブごはん』には、簡単に作れるのにレストランのように美しくおいしいレシピが多数掲載されています。

味もよく、見た目も美しい料理が自分でも作れるようになると、料理への気持ちも高まりますよね。お祝いごとや家族友人との集まりなどに、ぜひこのレシピを試してみてください。
 

『とっておきの”魔法”を教えます おうちで作るセレブごはん』
(中央公論新社)

料理家・杉山絵美さんの初のレシピ本。1品約10分、スーパーで買える食材を使って、魔法のようにおいしいレシピを40以上収録。内容は「InstagramやWeb連載でも好評だった定番メニュー」「モデルからも人気のゆるーいヴィーガン」「初心者でも失敗しないスイーツ」の3部構成になっており、どれも簡単にできるものばかり。料理写真も華やかで美しく、見ているだけで幸せな気分になれる一冊。表紙を撮影したのは杉山さんの長年の友人である写真家・蜷川実花さん。

杉山絵美
料理家。ライフスタイルナビゲーター。芸術家の家系に生まれ、慶應義塾大学文学部卒業を経てイギリス留学後はクリスチャン ディオールの広報として勤務。2005年に独立し、ラグジュアリーブランドを扱うPRエージェンシーSTEP inc.を設立。ファッション、アート、グルメ、旅、ライフスタイルのPRを手がける。また、料理好きがこうじて、世界中を食べ歩いて研究したレシピをもとに料理教室を開催。ファッション誌やグルメサイトなどで料理家としても活躍中。2020年フードロス問題に取り組んでいく法人FOOD LOSS BANKを日本ガストロミー学会会長とともに設立。
Instagramアカウント:@emisugiyama530
YouTubeアカウント:Emi Sugiyama
撮影/蜷川実花

 

構成/宮島麻衣