「精一杯やりきった」と、いつかマイペースに暮らせるようになっていたら嬉しい


——松下さんは私生活で起きた問題を合理的に解決できるタイプですか?

松下:僕は能天気ですね。例えば家の鍵が見当たらなくなってしまったら、とりあえずカフェに行ってコーヒーを飲むかも(笑)。焦ってしまったら解決の糸口が見えなくなる気がするので、何かが起きたらまずは冷静になることを心がけています。仕事も同じで、アレコレと考えて焦りを感じる瞬間はありますが、心を乱さずに目の前のやるべきことに集中することを大切にしています。

 

——今、上水流涼子に依頼してでも解決したい問題ってありますか?

松下:上水流さんは変装の達人なので、周囲にバレないように身長を盛る方法を教わりたいですね。僕、身長を伸ばしたいんですよ。理想は180㎝。でも身長はお金で買えないので諦めることにします。

 

――昨年、松下さんは『やんごとなき一族』や『アトムの童』など注目作への出演が続き、その活躍が評価されて第47回エランドール賞の新人賞を受賞しました。歌手活動と“二足のわらじ”で平行する秘訣とは?

松下:目の前のやるべきことに全力を注ぐことですかね。ご縁をいただいてめぐりあったお仕事を、前向きに楽しんでやっていくことだと思います。

——まだまだ活動のペースをゆるめる予定はないですか?

松下:やりたいことがたくさんありますし、自分の可能性も広げたい。俳優は正解もゴールも、基本的に自分で自分に100点を与えることができない仕事だと思うのですが、「精一杯やりきった」と思えるまではガムシャラに頑張りたいと思っています。そしていつかマイペースに好きなことだけをやって暮らせるようになっていたら嬉しいです。

<インフォメーション>
ドラマ『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』
4月17日よりカンテレ・フジテレビ系にて毎週月曜日22時より放送

 

頭脳明晰&変装が武器という女探偵・上水流涼子(天海祐希)が、IQ140の相棒・貴山伸彦(松下洸平)とタッグを組み、様々な依頼を超大胆な方法で解決。あり得ない敵をあり得ない手段で葬っていく痛快エンターテインメント。

原作は『孤狼の血』で日本推理作家協会賞を受賞し、エンタメ界で今もっとも注目される作家・柚月裕子氏の小説『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』(講談社文庫)。ミステリー作家として名高い柚月氏の魅力全開な鮮烈ミステリーを、痛快にドラマチックに、ときにコミカルに映像化!


撮影/大門徹
スタイリスト/髙橋美咲
ヘア&メイク/箙あおい
取材・文/浅原聡
構成/坂口彩