「だって、友人の結婚したい理由が、“子どもが欲しいから”なんですよ。じゃあ子どもを持たないなら結婚する意味がないのかな……って、自分のことを否定されたみたいな気持ちにってしまいます。選択的子無しという考えがもっと周りにも認めてもらえるといいのにと思います」

厚生労働省のデータによると、合計特殊出生率と呼ばれる「一人の女性が一生のあいだに産む子どもの数」は減少傾向が続き、2021年には1.30を記録しました。

かつては結婚すると出産も当たり前のように考えられていましたが、そもそも夫婦とは、それぞれ違った価値観を持った者同士が一緒に生活を共にしています。子どものある、なしはそれぞれの事情や価値観で選ぶ時代が来ているのかもしれません。

 


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文・構成/池守りぜね