物事を考えるときに必要な「仮説」→「検証」→「考察」

 

子どもは本来、何かを調べたり、実験をしたりするのが好きです。でも、それをまとめるのが苦手だったり、面倒くさがったりして、自由研究をやりたがらない子が一定数います。そういう子には、レポートのまとめ方を丁寧に教えてあげると、「じゃあ、やってみようかな」と気持ちが動くことがあります。

自由研究のまとめ方は、大きく分けると次の3つの方法があります。
① 壁新聞風
② タブロイド・パンフレット風
③ 研究レポート風

詳しく説明していきましょう。

 

① 壁新聞風
1枚の用紙に、実験の準備から経過、結果(感想)まですべて分かるようにまとめます。用紙は大きめの模造紙などがおすすめです。一番上に表題とサブタイトルを目立つように書きます。次に実験することになったきっかけと準備したものを書きます。その下に、実験の手順や内容を書きます。そのとき、読む側がイメージできるようにイラストや写真付きで説明をした方がいいでしょう。そして、最後にこの実験の結果を自分の感想を書きます。

壁新聞の良いところは、用紙1枚ですべてのことが分かるという点です。ただし、書く側は1枚に収めなければいけないため、要点を意識してまとめる必要があります。

② タブロイド・パンフレット風
画用紙を2つ折りにして、4ページのタブロイド新聞、またはパンフレットに見立ててまとめます。表面には表題とサブタイトルを、裏面にはクラスと名前を書きます。中面にはこの実験をすることになったきっかけと準備したもの、実験の手順や内容をイラストや写真入りで紹介します。

壁新聞よりもスペースがあるので、イラストや写真を複数入れることができます。また、一つの実験から、さらに発展した実験まで内容を広げることもできます。

③ 研究レポート風
レポート用紙の表紙に表題とサブタイトルを入れます。2ページ目からは①②と同じ内容が入りますが、1枚に収める必要はなく、必要枚数にまとめることができます。その際、2ページ目からはページ数をつけておきます。表紙の次に目次ページを作っておくと、読みやすくなります。

低学年の自由研究なら、一番簡単な①の壁新聞風がおすすめです。実験内容によって、1枚の紙に収まりきらないようでしたら、②のタブロイド・パンフレット風にまとめてみてもいいでしょう。③の研究レポート風は、実験が複数あったり、複雑なものだったりする高学年向けの自由研究のまとめ方です。