年を重ねるにつれて、自分に似合う服やスタイルが若い頃よりは分かってきた反面、長年の経験から「〜しなければいけない」というおしゃれに対する思い込みや固定概念に、無意識のうちに縛られてしまっている人も実は多いかもしれません。
知らないうちに自分で自分を縛っているおしゃれの呪縛から自由になって、もっと軽やかに日々のおしゃれを楽しめたなら……!
そんな頭でっかちになりがちな大人のおしゃれに対して、いつもちょっとした発想の転換方法を教えてくれるのが、スタイリスト佐藤佳菜子さんです。
第6回目は気になる二の腕を隠さずにおしゃれを楽しむ秘訣について教えていただきました。
二の腕は隠そうとするよりも
「このデザインが好きで着ました!」くらいの方が
ポジティブに見えるはず
8月も後半に差し掛かってきましたが、まだまだ暑い日が続くようなので引き続き半袖トップスの出番は多そうですよね。夏の体型のお悩みとしてインスタの質問でもよくいただくのが、二の腕カバーについて。ゆるんだ二の腕はついヒラヒラした袖で覆って隠そうとしてしまいがちですが、体型に限らず、何かを隠そうとすればするほど、不思議なことに悪目立ちしてしまうもの。
なので二の腕は仕方なく隠すというよりは、「このデザインが好きで着ました!」という風に見える、袖に特徴のあるデザインのトップスを選んでみたり、むしろ潔く出してしまったほうが、おしゃれをポジティブに楽しんでいるように見えると思うんです。
ボリューム袖トップスを選ぶなら、袖が自立しているくらいの、とんでもない大きさの袖を選んでも面白いかもしれません。今回はボリューム袖デザインが見つかるお気に入りのブランドと、コーディネートのコツ、選び方のポイントをご紹介させていただきますね。
大げさなくらいのボリューム袖トップス。
大人におすすめしたいブランドは「シーニュ」
KANAKO’s Comment
最近気に入っているブランドのひとつがシーニュ。ボリューム袖のデザインがすごく得意で、大人におすすめの、ちょっと大げさなくらいのボリューム袖トップスがたくさん揃っているんです。
コーディネートのポイントととしては、ボリューム袖トップスはそれだけでインパクトがあるのでボトムスはシンプルなもので十分。トップスのデザイン的にどうしても甘くは見えるので、今回着たパラシュートパンツのような、ちょっとスポーティだったりボーイッシュな要素を入れると程よく中和できていいんじゃないかなと思います。
ボリューム袖の選び方のポイントは、肩の位置。
“肩幅がちょっと小さく見えるくらい”がちょうどいい
KANAKO’s Comment
ボリューム袖トップスを選ぶときに気をつけたいのは、肩の位置。着てみてあまりにも袖が外側に出過ぎていると、奇抜すぎる印象になってしまうことも……。なので肩の切り替え位置が、実際の自分の肩よりも少しだけ内側に入っているものを選ぶと、ちょうどいいバランスで着られるんじゃないかなと思います。
気になる二の腕をポジティブにカモフラージュできるボリューム袖トップスは40代にとって心強い味方。着るだけでどこか華やかな印象になり、白や黒といったモノトーンカラーを選べば甘すぎることもないので、よかったら挑戦してみていただけたら嬉しいです。
※掲載のアイテムで価格が入っていないものは本人私物です。
〈お問い合わせ先〉
シーニュ https://shop.cygne.jp/
【写真】スタイリスト佐藤佳菜子さん2023夏の私服コーデを見る
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撮影/水野美隆
スタイリング・出演/佐藤佳菜子
ヘア&メイク/桑野泰成(ilumini.)
構成・文/堂坂由香
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