年を重ねるにつれて、自分に似合う服やスタイルが若い頃よりは分かってきた反面、長年の経験から「〜しなければいけない」というおしゃれに対する思い込みや固定概念に、無意識のうちに縛られてしまっている人も実は多いかもしれません。
知らないうちに自分で自分を縛っているおしゃれの呪縛から自由になって、もっと軽やかに日々のおしゃれを楽しめたなら……!

そんな頭でっかちになりがちな大人のおしゃれに対して、いつもちょっとした発想の転換方法を教えてくれるのが、スタイリスト佐藤佳菜子さんです。

第7回目はマンネリになりがちな夏と秋の境目のおしゃれに、新鮮さをプラスしてくれるベルト使いについてお伺いしました。
 

ただベルトをするだけ。それだけで
手持ちの服が新鮮に着られるはず


9月に入り頭の中は少しずつ秋の気分。今年は平年よりも暑くなるのが早かったこともあり、さすがに夏服には飽きてきますよね。夏のアイテムを今さら買い足す気分にはなれないけれど、秋の服は気候的にまだ暑い……。そんな今の時期に何か1点投入するとしたら、ベルトがおすすめです。

いつものワンツーコーデも、ただベルトをするだけでちょっと新鮮に感じられるはずです。先シーズンくらいからベルトを見かけることが多いので、すでにお持ちの方も多いかもしれませんが、ベルトは近年ご無沙汰だなという方もいらっしゃると思うので、今回はベルトをさりげなくポイントにしたコーディネートを2パターンご紹介したいと思います!


ベルト選びのコツは「ベーシックカラー」で
「ボトムスと色の合ったもの」を

 
良質なレザーのシンプルなデザインのベルト。ゴールドのバックルでエレガントな印象に。ベルト¥20900/メゾン ボワネ(ビームス ハウス 丸の内) ブラウス/エヴァマン デニム/ヘルシーデニム ピアス/ジェニーバード バッグ/ジャックムス 靴/ロシャス
 


KANAKO’s Comment 
久しぶりにベルトをしようと思うと、凝ったデザインのバックルや目立つ色のものをつい選びたくなってしまうかもしれませんが、ベルト自体を目立たせる必要はないので、ベルトがご無沙汰な方はすごくシンプルで地味なもののほうが「ドヤ!」っていう感じがしなくて使いやすいんじゃないかなと思います。

今回は濃いブルーデニムの色に合わせてネイビーのベルトを使いましたが、こんな風にボトムスの色に合わせたベルトの色を選ぶのが、一番簡単でおすすめです。デニムと白ブラウスというベーシックなコーディネートの日でも、ベルトでちょっとポイントを作ることで、今っぽく新鮮に感じられるはずです。

 

もちろんスカートにベルトもアリ。
細くても太くてもOKです

 
ベルト/ブラック&ブラウン シャツ/アングローバル タンクトップ/アンクレイヴ ホワイト スカート/ルーニィ ピアス/ディオール バッグ/メゾン カナウ 靴/ウーマン バイ コモン プロジェクト
 


KANAKO’s Comment 
パンツだけじゃなく、スカートにもベルトはおすすめ。きちんと感が出せるところもベルトのいいところですよね。今回は黒スカートに合わせてブラックの太めのベルトをしてみました。「ベルトは細いほうがいいですか?」と、ときどきご質問いただくことがありますが、細くなきゃダメとか太くなきゃダメということはないと思うので、ベーシックカラーでボトムスの色と合ったものを選べばどんなベルトでも使えると思います。

季節の端境期は着る服に悩みがちですが、ぜひベルトを投入して手持ちの服に新鮮さを取り戻してみてはいかがでしょうか?


※掲載のアイテムで価格が入っていないものは本人私物です。

〈お問い合わせ先〉
ビームスハウス丸の内 tel. 03-5220-8686

 

【写真】スタイリスト佐藤佳菜子さん2023夏の私服コーデを見る
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撮影/水野美隆
スタイリング・出演/佐藤佳菜子
ヘア&メイク/桑野泰成(ilumini.)
構成・文/堂坂由香
 

 

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