RPGの主人公のように、困難をクリアにしていく


――名物広報として活躍しているekkyさんが、仕事で心がけていることはなんですか?

ekkyさん そうですね、例えばRPGの主人公は、経験値が1のところから始めても、そこから経験を積めば何でもできるようになりますよね。そんな感じで、コツコツ経験を積んでいこうと思っています。経験を積むためにはどうしたらいいか、具体的な行動を考えるんです。

もし、「商品のPRのためにテレビにもっと出たい」と思ったら、制作側はどういう人間を起用したいのかを考えて、リスト化してみます。人物が面白いとか、トークが上手いとか。

こんなふうに、将来的に自分がどうしたいのか、どうなりたいのかを具体的に考えて、実行していくようにしています。リストとして紙に書くと、自分の中で印象に残るし、ことあるごとに視界にも入りますよね。そういう地道なことをやっています。

 

――失敗してしまうことはないのでしょうか?

ekkyさん もちろんありますよ。テレビの生放送で自社の商品を紹介している時に大失敗したことがあります。カップ麺に自動でお湯を入れられる商品だったのですが、セットされた水が溢れちゃて……焦りましたね。

でも、実はその様子を観ている人って「スタジオでなにか起きているな」くらいの感覚なんですよね。そう思って開き直りました。そんなふうに、自分では失敗だと思っていても、周りはたいして気にしていなかったりする。だから、何が起きても大丈夫だって思えるようになりました。失敗したからこそいろんなことをやれる。まずはとにかくやってみようと心がけていますね。

――テレビに出ている有名人である一方で、会社員でもある。そんなekkyさんが意識していることは何ですか?

ekkyさん 会社にとって僕はどういう存在なのか、どういうことをしたら会社に貢献できるのかを常に意識しています。それを考えた時に浮かんだのが、テレビやメディアに出ることだったんですよね。実は僕自身も昔から、テレビに出てみたかったですし(笑)。僕がテレビ出演することが会社のイメージアップにつながれば、会社にとっては大きなメリットになる。僕のファンが増えれば売上も上がると考えたんです。

――会社にとってプラスになることは何か、そして自分がやりたいことは何か、その両方を考えたのですね。

ekkyさん はい、僕が一番に大事にしていることは、自分自身がやりたいことをやるという部分です。人生に置いて仕事が占める割合は大きい。だからこそ、自分の好きなことを仕事にできると人生が楽しくなるんです。