物事の本質を見極めれば、より豊かな人生に!


――波乱万丈ともいえるekkyさんの人生ですが、自分にとって人生が変わり始めたきっかけは何だったと思いますか?

ekkyさん “本質“っていう言葉を、重要に感じるようになってからはすべてがスムーズにいくようになりました。仕事に関してもそうです。本質は何か、「今、これをやる理由はなぜなのか。この仕事によって、どうプラスになるのか」という二つの視点で考えるようにしています。

――具体的には、どのように取り組んでいますか?

ekkyさん 例えば、一般的に広報は細かい報告書を作成する必要があるのですが、僕はそれをやっていないんです。見る人が何かを判断するための報告書なら、その判断に必要な部分だけを言えば良いから、作る必要はないと思います。時間は有限なので、1個1個の仕事が何のために必要なのかを見ていって、本当に重要なものだけにする方が生産性も高まるんです。

――今は、あれもこれもやらなければと追いつめられてしまっている人もいると感じます。そのような時は、どうすれば良いかアドバイスなどありますか?

ekkyさん 僕の信条ですが、頑張りすぎると良くないって思うんです。飽きちゃうし、疲れてしまう。できる時は良いのですが、人間って頑張れない精神の時があるんですよね。そうすると「ダメだった……」ってマイナスの感情になってしまう。だから「頑張っている」と考えないようにしています。それよりも「楽しんでいこう!」っていう気分ですね。

――頑張るのではなく、楽しむ。

ekkyさん はい、僕は、自分を追い詰めるような頑張りはしません。頑張ってやらなくちゃっていうのは続かないんですよね。ダイエットをするにしても、なりたい自分をイメージしながら、日々の中でできることをするようにしています。毎日二駅分くらい歩く、疲れたら電車に乗ってもいいとか(笑)。同じことを繰り返せるように、日常生活の中に落とし込んでいくと上手くいくんです。

――今後は、どのような活動をしていきたいですか?

ekkyさん 僕がメディアに出ることで、サンコーにとってプラスになるのなら、これからも露出を増やしていきたいと思っています。実は今度、ドラマに出る予定もあるんです(笑)。僕がドラマに出ることで、サンコーのファンになってもらえたら良いなって思っています。

ekky(﨏晋介) Shinsuke Eki
サンコー株式会社広報部長。大学を卒業後、輸入家電メーカーに入社し、営業として勤務。2015年1月にサンコーに入社。2015年3月より営業職と広報業務を兼務し、2017年6月より広報部を設立。ekkyという名称で、数多くのメディア出演を行う。著書に『広報ekky流「伝わる」の本質』(徳間書店)。

 

 

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構成・文/池守りぜね
編集/立原由華里