「いつまでも若々しくいたい」とは思うものですが、歳を重ねることで得られるものもあります。40代以上の女性は、どのようなところに「成熟していく喜び」を感じているのでしょうか。
歳を重ねてよかったこと
40、50代の女性が多いmi-mollet(ミモレ)読者に、「歳を重ねてよかったと思っていること」についてアンケートをとったところ、さまざまな回答をいただきました。
そこには、主に3つの傾向がありました。
年齢によるいい変化1:内面的に成長した
・あまり悩まなくなり、「なるようになる」と考えられるようになった。若い頃は仕事でミスをすると、何日も悩んだが、今は気持ちを切り替えられるようになった(51歳)
・攻撃性が薄れ、無駄な言い争いをしなくなった(47歳)
・自分の取扱説明書が分かるようになった。人が評価するものより、自分が本当に欲しいものが分かった(47歳)。
・人生経験の中で、怒っても意味がないなという“心の落としどころ”が分かるようになった(40歳)。
・少しのことではへこたれなくなり、職場で聞きたくない話をされたときは、自然とスルーできるようになった(57歳)。
・困難を乗り切れる強さを持てるようになり、「死ぬこと以外はかすり傷」だと思えるようになってきた(48歳)。
など。
内面が成長すると、生きやすくなりますよね。たとえば、若い頃に失敗すると、大ごとに考えがちですが、歳を重ね、いくつもの失敗を乗り越えた経験があると、重く受け取り過ぎずに冷静に対処できるようになることはあるでしょう。
また、いい意味で図太くなり、ちょっとしたことでは動じなくなったり、自分にとって何が必要で、何が不必要なのかが分かるようになる分、取捨選択して、いらないものはすんなり手放せたり。自分らしさを分かってくる分、生きるのが楽になる人も多い。
「内面の在り方」が言動につながるので、内面が改善されればされるほど、幸せになりやすくなります。たとえば、トラブルが起こったとき、多くの人は「どんな言動をしたから、失敗したのか」と考えがちですが、それ以前に、「どんな心の在り方だから、そんな言動をしてしまったのか」を見ることのほうが大事なのですよね。
根本にある考え方や性格を直さないと、また違った形で残念な言動をしてしまい、トラブルを生むことも多いからです。
「生きやすくなるポイント」を押さえられるようになる!
生きやすくなるためには、「自己コントロールできる」ことは重要です。自分の内側から湧き上がる“負の感情”や欲望に振り回されることで、失敗したり、トラブルを起こしてしまったりすることが多い。それで無駄な喧嘩したり、誘惑に負けてしまったり、とか。
歳を重ね、「自分」との付き合いが40年以上にもなると、自己の扱い方をよく分かってきます。悪い感情や欲望を制御しやすくなってくるので、そういった「“自分の弱さ”に振り回される失敗」はしにくくなることはあるでしょう。
世間では、「若いほうが得」だという思想がはびこっていますが、逆に「若いからこそ苦労する状況」もあります。歳を重ね、環境が変わっていくことで、楽になっていく人は意外と多いのです。次のページで紹介します。
【漫画】歳を重ねることは「進化」だから
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