ノーギャラで来日しイベント参加。「家計が大変なのになんでノーギャラで行くの?」と妻に怒られてそうです


ヘンリー王子とメーガンさんが手がけるNetflixの新しいドキュメンタリー「ハート・オブ・インビクタス  負傷戦士と不屈の魂」は、メーガンさんの影響下から少しずつ離れて、自分の存在意義を確立させようとしているかのようでした。メーガンさんも、短時間の出演にしては真っ赤なドレスで鮮烈な印象を残そうとしていましたが、主役は「インビクタス・ゲーム」(編集注:負傷した軍人、病気の軍人、退役軍人を対象とした国際的なスポーツイベント)を立ち上げたヘンリー王子と、傷病退役軍人たちです。

この番組の序盤に「My name is Henry.」と自己紹介したヘンリーは「仕事は?」と聞かれて「なんだろう?」と迷いを見せます。「二人の子を持つ父親で犬を飼っています。ハズバンド……」と、子供、犬、と来て最後に「夫」という。もしかしたら脳内の妻の優先順位が下がってきているのかもしれません。ちなみに番組内での肩書きは「英国退役軍人 ハリー王子」と表示されていました。

イラスト/辛酸なめ子

この番組でもダイアナ元妃の死によるトラウマの話や、誰もサポートしてくれなかったと王室批判的な発言をしていました。何もかも母の死のせいにしがちなヘンリー王子。ダイアナ元妃も草葉の陰で、しっかりしろと思っていることでしょう。自分自身の軸がゆらぎがちで、周りのせいにする癖があるので、人にすぐ感化されてしまうかもしれません。

 

それでも、少しずつ自分を生かせる道を見つけようとしているヘンリー王子。メーガンさんの同行はなしで、単独でスポーツイベントのために来日したニュースも話題になりました。

この「ISPS・スポーツの力 特別サミット」(幕張メッセで開催)を見に行って参りました。チケットはなんと3000円という安さ。実業家でISPS会長、教祖など様々な顔を持つ半田晴久氏によるイベントで、前半は半田氏がサポートしていてヘンリー王子も関係しているチャリティ団体の重要人物による基調講演。後半は、半田氏、ヘンリー王子、ステレンボッシュ大学学長のヴィム・ド・ヴィリエ氏、ポロ選手のナチョ・フィゲラス氏、元ラグビー選手のダン・カーター氏によるパネルディスカッションでした。

王子は気の置けない男性たちとの会合でリラックスしていて、笑顔も見せていました。まず、わかったのは王子は人が良い、ということ。信頼した人に対しては誠意を見せるヘンリー王子。今回、10年以上スポンサーになってくれている半田氏への感謝の思いを込めて、なんとノーギャラで来日したそうです(勝手な妄想ですが、「支出が多くて家計が大変なのになんでノーギャラで行くの?」と妻に怒られてそうです)。また、年長者で支援者の半田氏を「オペラ歌手でいらっしゃるので歌も素晴らしいですよ」と持ち上げたり、友人のナチョ・フィゲラス氏について「地球上で最もイケメンのポロ選手」と褒めたりしていました。人の懐に入るのがうまい愛される弟キャラです