ミドルエイジが直面する介護やお金の問題について、介護の専門家でFP資格を持つ渋澤和世が、皆さんの悩みにお答えします。今回相談に来られた清美さんは、不動産投資で悩んでいる様子。話を聞いてみましょう。

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将来を見据えて不動産投資

私は45歳独身。若い頃から人並みに結婚願望はありましたが、最近いよいよ結婚とは縁がないかも……と思うようになりました。それと同時に、老後のことを考えて、急に不動産でも購入しようかなと思い立ったんです。私は大手製薬メーカーの営業として、これまで転職もせずに働き続けてきました。営業ということもあって数年で転勤があり、関西エリアを転々としてきましたが、幸い会社から家賃補助が出ていたので引っ越し貧乏にはならず、貯蓄は1500万を超えています。

現在の住まいは大阪。実家は名古屋ですが、弟夫婦が近くに住んでいるので80代になる親の面倒は任せています。弟夫婦には感謝しているので、実家はいずれ彼らに譲るつもりです。

そこで頭をよぎるのが、自分の老後の住まいや蓄えです。老後に備え、大家になるのもありかなと思うようになりました。立地が良ければ借り手はいるでしょうし、将来自分が住んでもいいように、間取りは1R~1LDKくらいを考えています。もしも今後結婚したとしても、そのぐらいの物件であれば投資物件として運用できるかなと。

その話を同じ未婚の友人にしたところ、「不動産投資も一度は考えたけど、いろいろと面倒かなと思って同じ不動産投資でも気楽にやれるREIT(リート)にしたよ」と言われました。

REITという言葉は初めて聞きましたが、今はとにかく貯蓄を不動産投資に回したいモードなので、不動産投資に関する検討のポイントがあれば教えてください。

 
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