母子関係に正解はないので、常にお互いの状況と、「本人の幸せ」「どんな関係を持ちたいのか」を考えると良いと思います。

娘さんは高校三年生、18歳になるところですよね。成人を迎える娘さんが、今後どんな世界で、どんな風に生きていくのか。それを具体的に想像してみるのはいかがでしょうか。
 

「子離れ」は「サボり」じゃない

「ママは“子離れ”できないね」夫の厳しい一言...高校生の娘を献身的に支える私は、まちがってる?_img2
 

ご主人の言う通り、娘さんが「なんでもママが決めてくれる」というマインドだとしたらちょっと心配です。学校生活はまだしも、社会に出たらそこは「自分の意思を持つこと」「自分で考えて決めること」が何よりも大事な世界。今のうちに娘さんの様子を見ながら、少しずつ「自分で探して、考えて、選んでみて」と促すことも必要かもしれませんね。

 


「私は心配症なので口を出さないでいる方が辛いし、自分を『親業をサボらない献身的な母』だと思ってきました。」とのこと。もしかすると「子離れ」は、娘さんだけではなくカオルさんにとってもハードルがありそうです。

一つ伝えたいのは、「子離れは、親業をサボることとは違うのではないか」ということです。

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子育ては、子どもの成長と共にその内容は変わってきますよね。ひたすら生活の世話をする幼児期、教育を施し知恵を身につけさせることにシフトする思春期……。そして、自立した大人になることを目指して親離れ・子離れさせる「プレ大人期」。つまり、「適切な時期に子離れする」ことも、生活の世話や教育と並ぶ、親業の一つなのではないでしょうか


娘さんにアドバイスするのを控える、「失敗しそう」「心配だな」と感じたときも一回飲み込んで「何かあったら話を聞くからね」と声をかける……。いきなり子離れするのは難しいと思いますが、時期を見てカオルさんも仕事復帰したり趣味を作るなどをして、徐々に親子関係を成長させられるといいですね。
 

【漫画で解説】「ママの言う通りでいいの?」娘の進路に対する夫の一言にドキッ。心配性の母48歳は子離れできるのか?
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文/梅津奏
作画/Sumi
構成/山本理沙

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