プロボノに関わる人数は右肩上がり。「ボランティア」というワードくらい一般的になってほしいですし、きっとなれると確信して日々活動しています


「石川紀子さんという女性で、昨年民間公募で選ばれて静岡県掛川市の副市長に就任されました。2018年に掛川市の伝統工芸品を盛り上げるプロジェクトにプロボノで参加し、そこで150人以上の市民と活動を共にしたことがきっかけとなり立候補されたそうです。他にも木下紫乃さんという方でプロボノ参加を契機に会社勤めを辞めて事業を起こした方がいます。赤坂で『スナックひきだし』という面白いお店をやっていますよ」
 
面白そう……! 自身のキャリア形成については一旦置いておいて、人の役に立つこと、自分が関わってみたい課題に触れられることをモチベーションに参加すべきがプロボノだと連載1回目で書き綴ったわけですが、実際のところはやはり活動を通してその後の自身の生き方にかなり影響を与えてくれそうです。
 
「そうですね。社会貢献したいというパッションがあることは大前提ですが、ご自身の経験や能力を本業以外で活かしてみたい、自分のキャリアを見つめ直してみたいという方も多いです。両方の気持ちを持って扉を叩いてきます。あと社会貢献に興味があるけど、具体的に何がしたいのか、何が出来るのかわからないという方でも、我々のサービスを活用いただくことで様々な社会課題に出会える、取り組めるというメリットもありますよ」

お話しを聞かせていただいたサービスグラント広報担当の柴岡久美子さん。サービスグラントの「ママボノ」参加を機に、サービスグラントに参画されました。

なるほどー! 確かに募集要項を見ていると、自分の興味がどんな問題に向いているのか気付きがありますね。今後、日本でプロボノはどういうものに成長していくとお考えですか?
 
「関わる人の数はずっと右肩上がりで来ています。これからもそうなると思いますが、我々のような支援したい人と支援してほしい団体とをマッチングさせるコーディネーターの数が追い付いていないという課題もあります。でも日本は社会課題が多い国ですし、それを解決するためにはプロボノがもっとあたりまえになっていくべきだと思っています。ボランティアというワードくらい一般的になってほしいですし、きっとなれると確信して日々活動しています」
 
柴岡さん、ありがとうございました。では餡蜜も早速登録して、プロボノにトライしてみたいと思います!
 

プロボノのはじめかたや現在募集中のプロジェクトなどについてはサービスグラントHPでご確認いただけます。
 


(次回、いよいよ餡蜜さんがプロボノに挑戦!)

次回は11月30日公開予定です。


文・写真/餡蜜桃子
イラスト/神田亜美
構成/露木桃子
 


第1回「三度の飯より金儲けが好きな広告代理店勤務3児の母が「プロボノ≒スキルを活かしたボランティア」をやってみた」>>