いよいよ1位の発表!
 

1位 (今年を象徴するファッション賞)

2023年5月6日、ウェストミンスター寺院で行われた戴冠式にて。キャサリン妃、シャーロット王女共にローブ/アレキサンダー・マックイーン ヘッドドレス/ジェス・コレット イヤリング/ダイアナ妃のもの ネックレス/エリザベス女王のもの 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

悩んだ末……栄えある一位は、やはり戴冠式でのファッションに決定です!
70年ぶりに行われた歴史的な儀式で、正式に皇太子妃として出席されたキャサリン妃のドレスや装いたるや素晴らしかったですね。ホワイト、ブルー、赤と英国フラッグカラーと同じガウンの下には、ウェディングドレスと同様、英国を代表するアレキサンダー・マックイーンのチーフデザイナーであったサラ・バートンのローブをお召しに。白地に英国を象徴する花や植物が刺繍された、伝統的かつモダンなデザインで、自国への想いや決意が感じられるものでした。

着用が注目視されていたティアラは無し。代わりに選ばれたのがシルバーのヘッドピース。驚きとともに、これがとても好評でもありましたね。
エリザベス女王が父ジョージ6世から贈られたネックレスや、ダイアナ妃が愛用されていたイヤリングなど、亡き義理の祖母と母に敬意を示されたジュエリー選びも、今後足跡を辿る皇太子妃としての想いが表れてもいました。

 


また、シャーロット王女が母と同じくアレキサンダーマックイーンのお洋服&ヘッドピースを着用され、母娘ファッションがリンクしていたことも話題になりました。トレンドでもあるケープ型コートをお召しになった王女のノーブルなこと! コンパクトにまとめたアップスタイルとヘッドピースも見惚れるほどに素敵でした。

ご一家で決意をもって臨まれたであろう、歴史的な戴冠式。そこでの注目と存在感は、やはり今年1番でした。ファッションであってファッションではない、その裏にある重責と決意が品格となり、ファッションにも象徴されると思うと、これ以上の一位はあり得ませんよね。

皆様はどれがお好き、または印象的でしたか? 来年もまた、更にお洒落度アップのご一家ファッションが楽しみです。

良いお年をお迎えください。


文/にしぐち瑞穂