ミモレ読者の皆さん、こんにちは!

9月末からのドイツ旅行を控え、「そろそろ、あれをチェックしないとなあ……」と少しモヤっと面倒くさい思いを持っている太田でございます――タイトルに入っているのだから、もうバレバレですよね。そう、女性の旅行とは切っても切れない「お土産」のお話です。

【母とヨーロッパへ行く】第14回 母世代のコミュニケーションツール? お土産問題_img0
トレドにて。名物のマジパン(マサパン)を専門店で購入。現地ならではで、見た目も可愛くて、しかも美味しくて(あげた人から感想をもらうくらい)、とばらまき用にも特別感のある人のためにもよかった一品。


母との旅行でいつも頭を悩ますのがお土産問題です。何しろ、現地に着いた途端に「お土産が、お土産が」と始まり、町を歩いていてもお店に入っても、いつもお土産を探して鼻をくんくんさせています。落ち着かない~!
「だって、○○さんには、こないだマカデミアチョコをいただいたし、△△さんには黒卵をいただいたし、体操の先生にもお世話になってるし……」と、知人の名前を果てしなく並べ、私にもお土産探しに多大な協力を求めてきます。

私はといえば、何か良いものを見つけた時のみ、「これは○○ちゃんが喜びそう、買って行こうっと!」というくらいで、“マスト”というより“ウォント”。義務感はほぼありません。母に言わせると、私はことお土産に関しては常識が欠けているそうなので、このような話は参考にならないそうですが(苦笑)。


この“騒動”を何とか回避すべく、最近は前もって対策することにしました。名付けて「お土産、先走り~!」(ドラえもん風に)。母のお土産に関しては、買う場所も、日程も、お土産自体もある程度決めて行きます。それも旅の最初に買ってしまえればさらに良い、というプランです。

以前、良いお土産がたまたま初日に見つかったことがありました。そのとき母は「あ~すっきりした」と旅の間、何度もつぶやいていたのです。なるほどね、はじめに買っておけば、あとはお土産に気持ちを煩わせられることなく自由に買い物できる――これからは常にそうしよう! ということになりました。母との旅行、このようにちょっとしたことでもあらかじめ準備をしておくと、現地で楽だし気持ちが断然軽くなります。

【母とヨーロッパへ行く】第14回 母世代のコミュニケーションツール? お土産問題_img2
フランス、ランスで買ったバラのクッキー。パッケージも可愛く、期待してあげたのですが、味はやや微妙だったよう……。
【母とヨーロッパへ行く】第14回 母世代のコミュニケーションツール? お土産問題_img4
孫(私の娘)におすすめされて買った入浴剤。いちばん小さいサイズで700円くらいだったもの。“消えモノ”として入浴剤は女性のおみやげとして悪くないかと。


とはいえ、「いかにも」的なお土産は避けたいものです。そこで、またまた活躍していただくのは現地にお住まいの日本人の方のブログ。例えばドイツ旅行だと「ハイデルベルク在住 日本人 おすすめ お土産 ブログ」で検索すると、現地に住んでいる方がおすすめする、観光土産然していないお土産が素敵な写真とともに出てきます。その土地のスーパーで買えてしまうものだったりもするので、本当にいつも参考にしています。ありがたや~。

私のお土産ルール5(※あくまでも私の選び方です)

1 “ばらまき系みやげ”はなるべく旅のはじめに買う。前もってめぼしをつけておくとなおよし
2 ヨーロッパはバターや乳製品などが豊富。保冷袋を持っていくと便利
3 よっぽど趣味がわかっている人以外は、必ず使う“消えモノ”――塩とか日常使いの石鹸など、現地でしか買えない日常品を(かつパッケージがかわいいものを)
4 産地を必ず確認する(違う場所でつくられているものあり)
5 金額が低いものでもなるだけ由緒正しい専門店やデパートで買う。いろいろ売っている“ザ・おみやげ物屋”では買わない

【母とヨーロッパへ行く】第14回 母世代のコミュニケーションツール? お土産問題_img5
パリを散策中に見つけた、石けんやバスルームまわりのアイテムが豊富なお店。パッケージがどれも可愛くて友人のおみやげに。こういうお店を見つけた時は迷わず入ります


あれこれ頭を悩ませるお土産ですが、もちろん良い側面もあります。母世代にとって、お土産は友人、知人との貴重なコミュニケーションツールなのだということを母から力説されました(コミュニケーションツールなんて言葉を母は使いませんでしたが)。

私たち世代にはラインやフェイスブック等のSNSやメールがあったりと、ちょっとしたことでも連絡はわりと気軽にできます。でも母世代だと、電話では話しても、あえて用事がないと直接会おうということにはなかなかならないのです。体力の衰えもあって、家を出るのが億劫になってくるという事情もあり……。

でも、お土産があれば「お土産買ってきたから今度会わない?」と、友達と会うきっかけになるのだそう。ちょっとした旅の自慢話をきいてもらったり、しばらく会っていなかった近況を報告しあったりと大切な楽しい時間を過ごせるようです。大騒ぎするのには理由があったのです。それなら、お付き合いしますかね~(笑)。

では、また木曜日に!
 

第1回「母は旅のベストパートナー?」はこちら>>
第2回「今こそヨーロッパの田舎へ」はこちら>>
第3回「ホテル選びに最大限の情熱を!」はこちら>>
第4回「眺めのいい部屋でシャンパンを」はこちら>>
第5回「私がホテルに求めるもの」はこちら>>
第6回「母にとって、楽しかった旅の条件とは」はこちら>>
第7回「母との旅の食事問題」はこちら>>
第8回「旅のファッションについて①」はこちら>>
第9回「旅のファッションについて②」はこちら>>
第10回「旅のファッションについて③」はこちら>>
第11回「旅の交通手段について①」はこちら>>
第12回「旅の交通手段について②」はこちら>>
第13回「旅の交通手段について③」はこちら>>
第15回「母との旅でいちばん大切なこと」はこちら>>
第16回「旅の目的地問題」はこちら>>