江戸小紋と相性の良い軽やかな袋帯

 
 

仁美さん 江戸小紋のきものには、金銀が多くあしらわれた重厚感のある帯よりも、こうした軽やかな雰囲気のものがいいと思います。花丸紋の袋帯は、季節も問わないのでシーズンレスでお使いいただけます。

 

はまじ これなら七五三だけでなく卒業式、結婚パーティにも合わせられますね。

仁美さん フォーマルな装いには合わせるバッグなど小物も白や淡い色を選びます。


草履の台座は少し高めに

 

仁美さん 小物と同様にフォーマルな装いでは草履も白や淡い色を選びましょう。また、台座が高い方がより格式高くなります。

はまじ ドレスにはフラットシューズではなくヒールの高いものを選ぶのと同じ感覚なのでしょうか。足元に白を選ぶと透明感のある着こなしになりますね。


まとめ髪の位置を意識して、美しい後ろ姿をつくる

 

赤松さん 美しい後ろ姿をつくるには、帯だけでなく衿元を抜いたうなじも大切。大人の女性は下の方にまとめ髪をつくって衿足を隠すようにすると、たおやかで落ち着いた雰囲気になりますよ。見えそうで見えないうなじ……。この絶妙なバランスが大人の色気を出すんです!

はまじ きものの後ろ姿って美しいですよね。それと、まとめ髪にボリュームを足してもらいましたが、それだけでフォーマル感がアップしました。

仁美さん フォーマルな袋帯には季節感のある柄より、花丸紋や宝尽くしなどの吉祥文様がおすすめです。また帯揚げや帯締めなどの小物も白や淡い色を選ぶとその一揃いで色々なお祝いの場で着ていただけると思います。

はまじ なるほど! 季節を問わない色や柄を選ぶんですね。「そろそろきものが欲しいけど何を基準に選べばよいか分からない」という方にも、参考になりますね!

 

伊藤 仁美 京都祇園の禅寺に生まれ、和の空間に囲まれて育つ。2015年より活動の拠点を東京に移し、着付けサロン「enso」を主宰。講演やイベント出演ほか、雑誌・広告などで着付やスタイリングを手掛ける。また国内外のアーティストとも多数コラボレーションし、海外メディアにも取り上げられるなど幅広く活躍。現在は一児の母として、着物で過ごす日々にある豊かさも発信中。令和元年には「enso japan」プロジェクトとしてニューバランスとのコラボレーションムービーを発表した。instagram:@hitomiito_


【お問い合わせ先】
千成堂着物店 tel. 044-750-9554
和小物さくら tel. 075-229-3678

撮影/最上裕美子
ヘア&メイク/赤松絵利(ESPER)
取材・文/笹本絵里
構成/幸山梨奈

 

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