クローゼットには服に対する考え方が映し出されるもの。この連載では、収納や断捨離から、mi-mollet世代の服との付き合い方を探っていきたいと思います。今回はモデルとして活躍されている鈴木六夏さんが日頃から愛用しているクローゼットの定番アイテムをお聞きしました。

 


【鈴木六夏さん流”ミニマムクローゼット”のルール】


①自分の定番カラーを決める

ニット/THIRD MAGAZINE インナーTシャツ/ユニクロ パンツ/ロンハーマン スニーカー/コンバース

私の基本カラーは白とネイビー。もう定番をこの2色と決めているんです。10年20年と自分を振り返ってみると、よく着ている服、好きな服の共通点が何となく浮き彫りになってきますよね。白はもともと好きでもあり、周りからよく似合うと言われる色。ネイビーは女性が綺麗に見える色ということで、この2色を自分のワードローブの下地にすると決めました。ベーシックカラーが決まっていると、次に何を買えばいいのか、何を合わせるべきなのかが、すごく分かりやすいんです。ベージュやピンクも好きですが、ベースの色が決まっていると、冒険もしやすく、また買い物が楽になります」(鈴木さん)

白のトップスは永遠に好きなアイテム。10年選手のものも多いんです。(鈴木さん)


②毎シーズン買い足すニットは「ユニクロ」

「紺のクルーネックニットは私のクローゼットに必要不可欠なアイテム。その中でもユニクロのエクストラファインメリノクルーネックセーターは、毎年サイズを新たに買い足しているほど惚れ込んでいます。このセーターはデザインや品質、もちろんお値段の面でも文句なし! SMLとサイズ違いで揃えています。色々な場面で活躍してくれるユニクロは、まだ幼い子供がいる私にとって欠かせないブランド。昨年出した書籍のカバー写真の時も、このユニクロのニットを着ていたんですよ」(鈴木さん)

 


③ご近所着にも家着にも使える「ZARAのパンツ」をヘビロテ

「わが家はZARA天国(笑)。ZARAって毎回使えるアイテムが多いなあ、と本当に感心します。デニムやカーゴパンツなど、ZARAのパンツは着心地もいいし、いい具合に流行をおさえていて使いやすい。都内に出る時や、近所のお店にちょっと行く時にも、いつも頼ってばかりです」(鈴木さん) 

数年前に購入したZARAのデニムは、腰がゴムタイプになっているので、家でのリラックススタイルにもぴったりです。


④流行に左右されない「かごバッグ」が心地よい

 

「30代になってからブランドのバッグなど、トレンドのものをよく使っていました。しかし、その年その年のトレンドを毎年買って……を繰り返していくと、いつまでこういう消費を続けていくのだろうか、と漠然と思うこともありました。流行のバッグを買い続けるより、ずっと持ち続けられるブランドのものを1つずつ丁寧に増やしていく方がいいんじゃないか、って。それからはトレンドのバッグより、自分がずっと好きなカゴやキャンバス地のバッグをもう一度見直すようにしたら、自分の「好き」がよりクリアになりました。コーディネートに遊びを演出してくれるかごバッグは、夏でも冬でも活躍してくれる大好きなアイテム。エバゴスのかごバッグは、カジュアルだけでなくシックにも持て、職人技が光るモノ作りにいつも感動します。」(鈴木さん)

 

「カゴだけはどうしても増えますが、使わない時期は収納として活用」(鈴木さん)


⑤デイリージュエリーをベースに”パール”と”ターコイズ”でアクセント

「ジュエリーはほぼ毎日一緒。遊びを加えるとしたらパールかターコイズが私の定番。服もジュエリーも一緒なんですが、自分の“ベスト”が分かっていると、人って必要以上にものを増やすことはないのかな、と。この”定番ジュエリー”は今の私にとってのベスト。ターコイズは1点ものということもあり、つける時のプレシャス感に気分が上がります」(鈴木さん) 服だけではなく、ジュエリーも“定番”を作ることで、より自分らしいファッションを楽しめます。

 



⑥年齢とともに定番ボトムも変化させる

「最近はデニムよりもセンタープレスなど、少しきれいめのパンツを履くことが多くなりました。トップスをスウェットにした場合、デニムだとカジュアルになりすぎますが、きちんとした印象のパンツを合わせることで、少しこなれた雰囲気に」

パンツの収納でこだわっているのが、ハンガーの掛け方。腰の部分ではなく裾部分を上にしてクリップを挟むことで、パンツ全体の重さで自然とシワをのばしてくれるんです。ハンガーはMAWAを愛用。パンツやスカートなど使用アイテムによって、クリップの幅が調整できるのも嬉しいですね」(鈴木さん) 年齢とともにカジュアルの捉え方、取り入れ方も変えていくことで、マンネリを打破。 

シワが付きやすいシルクのパンツも、裾から吊り下げる方法のおかげでいつでもキレイ。ナチュラルアイロンのような仕上がりに。


【鈴木流クローゼットの掟】

自分のクローゼットは自分で守る
余計なものを入れないことで分かる”自分らしさ”。それを守るためにも、要不要の選択を習慣に。

取材・文/松田祐子
 撮影/芝崎テツジ
構成/朏亜希子

 

第1回「【収納術】無印&IKEAで効率化!おしゃれな人の美的クローゼット」はこちら>>

第2回「【断捨離】秋になる前に「残す服&手放す服」7つのポイント」はこちら>>

第3回「【断捨離】チャリティフリマで100着完売して見えてきた、必要な服の基準とは?」はこちら>>

第4回「​【収納術】ライフスタイルプロデューサーが教える究極の「時短クローゼット」とは?」はこちら>>

第5回「​【断捨離】エルメスが教えてくれた「一生愛せるモノの条件」とは?」はこちら>>

第6回「​【マンション収納】少ないスペースでもすべて収まるミニマム整理術とは?」はこちら>>

第7回「​【衣替え】省スペースで美しく暮らす「服を増やさない」7つの掟」はこちら>>

第8回「【衣替え】無印・ニトリ・天馬…1番使える「収納ケース」はどこ?失敗しない選び方の極意」はこちら>>

第9回「【衣替え】夏のサンダルを来年も綺麗に履くための”基本のお手入れ”7」はこちら>>

第10回「【収納術】モデル鈴木六夏の「衣替えしない前提」の等身大クローゼットとは?」はこちら>>

第11回「【断捨離】後悔しない「服の減らし方」とは?モデル鈴木六夏の6つのルール」はこちら>>