小さな風を、自分から吹かせる


「年上の女性に嫉妬されやすい真面目な女性」というのは、結構多いものです。完璧主義で真面目な人ほど、先輩たちからは「仕事ができるプライドの高い人」という誤解を受けやすいところはあるかもしれません。特に先輩が負けん気が強く、器が足りない場合、「あなたが仕事ができると、こっちができないように見える」というヤキモチが入ることも……。また、真面目な人ほど空気を読むので、こうした形の感情に気付き過ぎて、疲れてしまうところもあるのかもしれませんね……。

また、ニコりんさんは「ストレス発散が苦手で生真面目で完璧主義」だと自分を見つめて書かれているので、そこを変えたいと思っている気持ちも感じました。なかでも「人間関係でストレスを溜めやすい」というところは、自覚があるならば少しだけ努力をしてもいい部分かと思います。公務員の職場は、環境が変わりにくく、時間とともにどんどん先入観も濃くなっていってしまうと思うので、自分からそれをとっぱらう作業をしてみる。たとえば、苦手なあの人にも、どこか旅行に行ったら小さいお土産を自分から渡すなど、媚びているようには見えない程度の声がけをこちらからしてみるとか。小さい風を吹かせて、仕事人間に見えていた自分に「こういうところもあるのね」と思ってもらえるように動いてみる。少しだけ、自分を変えてみるんです。

また、完璧主義ということで、ニコりんさんは家庭でも完璧主義になっていませんか? 「家事は全部女性がやらないと!」と家でも抱え込んでいないか心配です。時代はもう男女平等ですし、完璧主義の人ほど甘え上手になってまわりを頼っていくレッスンが必要です。「大丈夫、大丈夫」と言って今まで引き受けていたものを「ありがとう。じゃあ手伝ってくれる?」「今手一杯だからこれをやってもらえたらうれしい」などという言葉に置き換えていく練習をしましょう。「うれしい」とか「たすかる」という言葉で人にお願いするように。

少しずつ、少しずつで構いません。これまでの自分をちょっとだけ変えてみながら、抱えすぎていたものを少しずつ手放せるとよいなと思っています。
 

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取材・文/宮島麻衣

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