愛想よく忙しさを演じ、上手に話を切り上げる


まず気をつけたいのは、相手の悪口には乗らないこと。きっとご近所の噂話の中には、だれかを批判するような内容のものもあるでしょう。そこで少しでも相づちなどを打ってしまうと「同意している」と誤解され、「あの人も悪口を言っていた」と、どこかで話されてしまう可能性があります。

「はぁ、そうですか」「ふ〜ん」とニコニコしながらもその会話に興味なさげに話を流しましょう。こちらから質問するとどんどん話は長くなるので、少しだけ聞き役に徹した後は、「このあと来客があって」「電話で打ち合わせがあって」など、後ろの予定が迫っていることをお話して、少しずつ距離をとっていくのがよいでしょう。

上手な話の切り上げ方は、愛想よく忙しさを演じることです。
忙しさをアピールして切り上げる代わりに、普段のあいさつは絶対に欠かさずいつも愛想よくしておきましょう。そうすると「あの人は忙しい人だから」と、恨みをかうことなく、「あいさつもきちんとしているし、都会の若い子だから忙しいのね。邪魔したら悪いわ」と上手に理解してもらいつつ、距離がとれていくのでは……と思います。田舎で暮らしてはいるけれど、あくまで都会での仕事をしている人だという雰囲気を醸し出して。イラストレーターさんということなので、「締め切りがあって」「昨日は徹夜で」なんて言いながら上手に話を切り上げてみてください。たとえば、話しかけられて長くなりそうだなと思ったら「すみません、実は締め切りが迫っていて、5分くらいだったらお話できそうです」と前もってお伝えしておくのも、よいと思います。

贈り物も、頻繁にやりとりしてしまうと終わりがなくなってしまうので、年末のご挨拶などのタイミングや、季節のおいしいものを少し交換する程度にし、「あなたにお世話になって助かっています」という感謝の念はお伝えして相手を立てるようにしましょう。

わらしべ長者さんも身をもって体感されていると思いますが、田舎のコミュニケーションも悪いことばかりでなく、何かあったら助けてもらえたり、都会にはない人間らしい営みなど、いいところもたくさんあると思います。いいところの恩恵は授かり学びつつ、上手な断り方の技を鍛えられ、田舎生活を充実したものにしてくださいね。

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取材・文/宮島麻衣
(この記事は2021年2月4日に掲載されたものです)

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