自分の中の“もう一人の自分”が味方でいてくれること


「自信をつける」というのは、字のごとく「自分を信じる」ことでしか成し得ないことです。自信とは、他人からもらうものではなく、自分の内から湧き上がってくるものでしかありません。言い換えれば、自分の人生の一番大きな味方は自分ということです。自分という字は“自らを分ける”と書くように、自分を客観的に見られるもう一人の自分が一番の味方であることが自己肯定感につながります。自分という存在はひとりではなくて、陰と陽のように、常に自我を分けた存在としてもうひとりの自分がいて、潜在意識で自分を客観的に見ているという表裏一体の存在。何か辛いことがあったときや失敗してしまったときでも、その陰の自分が「大丈夫だよ」「悔しかったけど学びだね」と次に肩を押すことができたら、それは自信になるのです。

 

心理学の世界では「インナーチャイルド」と言い、子ども時代の記憶や心情を持った小さいときの子供が自分の中にいることを指します。その子どもを常に自分で励まし続けてあげることで、辛かった過去の記憶に捉われなくなり、自分を分けた自分というものがある年齢で重なってくるんですね。反対に、傷ついたままのインナーチャイルドを抱えた状態だと、勝ち負けに異常にこだわったり、人と比べて自分は足りていないと卑下してしまったり、大人になってからも生きづらさを感じやすくなってしまうと言われています。

「自己肯定感を持って生きよう」、「自分軸を持とう」と良く聞きますが、どうすればそれができるようになるのでしょうか。
次の章で、自分で実践できることを、具体的にお話させて頂きますね。