恋愛が怖くても大丈夫?


ちなみに、恋愛と再婚で話は変わりますが、結婚相談の現場・婚活市場においてはバツイチはデメリットとならず、33歳以降はむしろ一度も結婚したことがない方よりも人気があるケースも。

またシングルマザーの方も、婚活する場所さえ間違えなければ子供がいることを問題にする男性はそう多くないとのこと。

たとえば結婚相談所などのように、子供がいることをオープンにした状態で婚活をすれば、子供がいない方と比べて特に有利・不利が生まれることはないんだとか。

私も驚いているのですが、相談所に登録する男性の7割が「意外」と女性の結婚歴や子供の有無を気にしないのだそう。

理由としては、女性に比べ男性の方がロマンチストな傾向にあり、一度好きになった女性のバックグラウンドをあまり気にしないからなんだとか。逆に女性は現実的だそうです。

相談所などではそもそもプロフィールに子供がいるかいないかを明記するため、それでも良い、という方のみアプローチをするシステム。
ゆえに、有利・不利を感じにくいそうです。

ですが、いくら男性が気にしない方が多いとはいえ、当の女性本人が恋愛や再婚をする気にならないというケースはとても多いです。

例えばシングルマザーの方だと、フルタイムの仕事と子育てを一人でこなすとなると、どうしても恋愛や婚活に費やす時間は少なくなりますよね。
優先順位の問題で今はそんな余裕はないとおっしゃる方もいます。

また、結婚生活でモラハラやDVの経験があると男性不信に陥ってしまったり、再婚相手による子供への犯罪といった報道を見聞きし、「恋愛はまだしも再婚なんて考えられない」という方も。

「再婚相手と子供の相性はどうだろうか」、「また結婚後に相手が豹変したらどうしよう」などといろいろな不安が出てきますし、お子さんがいればなおさら、新たな恋愛に慎重になるのも無理はありません。

その場合、結婚相談所の方いわく、その不安が癒えるまでは自立・自活を目指し、心の余裕ができてから恋愛をすれば良い、とのことでした。
人生100年時代。子供が自立してからでも良いですよね。

また、以前シングルマザーの方々とお話をしていた時に、「シングルマザーにとっての恋愛は、スタバのフラペチーノやハーゲンダッツと思った方がいい」という名言が飛び出たことがありました。

 

要はシングルマザーにとっての恋愛は嗜好品程度の扱いにすべきであり、あくまでも生活基盤が整った上で余暇として楽しむというスタンスにし、再婚を生活の命綱にしない方が良い、という考えがベースにあるのだそうです。

 

これまで見てきたように、離婚後の恋愛や再婚に対し慎重になる原因や考え方も多くありますが、本人がその気であれば、意外と離婚後の恋愛・再婚事情はそう厳しくないということがわかりました。(都心と地方など、ご自身が属するコミュニティの理解度などに左右されてしまう部分はあると思いますが……)

今回も様々な方とお話ししていて思うのが、離婚後の恋愛や再婚活はもちろん葛藤も多いのですが、一番の山場は離婚を決断するまでなのではないか、そしてその決断を恥じないことが何よりも大事なのかもしれない、と思ったのでありました。
 

さちこ

構成/片岡千晶(編集部)

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