自分が想像していた以上に、ふさ子が経済的に自立していることに気づいたトシハルは、ある日突然、信じられないほど肩の荷が軽くなったことを実感。

 

同時に、「男たるものこうあるべし」という上司からの重圧、夫として家計を支えなければという“大黒柱”としてのプレッシャー。そうした固定観念に縛られていたがために、家事育児に参加しない夫と化していた自分に気づいたのです。

 

そこでふたりはお互いの仕事に対する熱意を確認したうえで、7年間ワンオペ育児をしてきたふさ子の意を汲み、トシハルは残業の少ない事務職に転職。妻は仕事をセーブせず、子どもたちのお迎えと夕飯は夫が担当する“役割交替”を実践することにします。