想定よりもだいぶ早く入院が決まり驚く


翌朝、熱もすっかり下がり至って普通のコンディション。でも私はコロナなんだよな……。せめて当面のごはんを作り置いてから家を出ようとキッチンに立とうとした矢先、保健所から電話が。療養先が決まったのですぐに入院の支度をしてください。1時間後にこちらが手配した車がお迎えに伺いますとのことでした。

 

想定よりもだいぶ早く入院が決まり驚きました。私が実感湧かないなーなんて思っている間にも一生懸命調整してくれている人たちがいるのだな、と保健所の方々、病院の方々の尽力に気付かされます。

慌てて旅行用かばんに荷物を詰めていきます。入院は最低でも発症した日から10日とのこと。こういう時にミニマリストであることが仇となることを思い知らされます。

我が家は子どもが多いこともあり毎日何回も洗濯機をまわすので洗い替えというものが必要ないのです。幸いパンツは毎日テレコで穿いてる2枚のほかに予備で買っておいた新品が3枚ありました! 院内で洗濯も出来るとのことだったので途中で洗えばOK(実際には洗濯を頼むのが億劫になり一枚を表と裏で2日間穿いてやりくりしました……)。

問題はパジャマです。3人目を産む時に母が買ってくれた前開きのパジャマ2着をこれまた毎日テレコで着ているのですが、ダマスク模様に隠れてうっすらと且つ大胆に母乳のシミはあるわ、毎晩授乳の度に何度も高速でボタンを開閉するためボタンが取れてしまったところがあったりボタンホールも伸び伸びで勝手にボタンが外れて胸が全開になったりと非常に酷使された逸品なのです……。

買ってくれた母からも「もう捨てなさい! 早く買い換えなさい!」と散々言われていたにもかかわらず、でも授乳するのももう数カ月だからなぁと勿体ぶっていた顛末がこれです。赤ん坊を連れて行く以上、この前開きパジャマを持って行くしかない。いざという時に備えてなんでも少し余裕を持って用意しておいたほうがいいものだなぁとミニマリストの弊害を感じながらどんどん荷物を詰めていきます。

そうこうしていると迎えの車のドライバーさんから「10分後に到着します」と電話が入りました。慌ててお手洗いと洗面所の掃除に取り掛かります。立つ鳥跡を濁さずではないですが、少しでも私のまき散らしたウイルスを減らすことにギリギリまで尽力しました。

「みんな、絶対元気で会おうね」と双子と夫に声をかけ家を出ました。双子だからなのか、うちの子だからなのかふたりは泣いたりすることもなく終始大笑いでふざけあって遊んでいたのでこちらも少し救われました。