1997年8月31日、パリで不慮の事故により、36年という短い生涯を終えたダイアナ元妃。
今もなお人々の心で生き続け、愛され続けているイングランドのバラ。時代を象徴するファッションアイコンとしても、注目は尽きません。

結婚当初から別居期間、離婚後と、元妃の心境や成長がこれほどまでにファッションに反映されたプリンセスもいないと思われますが、そんな中で、勝手ながら私の独断で、ダイアナ元妃のベストファッションを選びました。

ポイントは、ダイアナ元妃らしく、現代でも通用し、憧れるスタイルです。皆さんは、生前のダイアナ元妃の、どのファッションを思い浮かべますか?

 


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①“国民のプリンセス”を象徴する、ノーブルなアンサンブル・スタイル

1989年10月、ロンドンにてブリティッシュ・ファッション・アワードに出席。 ドレス&ボレロ/キャサリン・ウォーカー 写真:Mirrorpix/アフロ

まず一番にご紹介したいのは、このファッション。
シンプルなビスチェ型ドレスと、高さのある襟が印象的なボレロとのアンサンブルは、愛用デザイナーのキャサリン・ウォーカーのものです。
デザイン自体はシンプルながらも、パールやスパンコールが全体に散りばめられたゴージャスかつ気品あふれるドレスで、ティアラにもピッタリ。品格漂う、ザ・ロイヤルスタイルですね。

米国シンガー、エルヴィス・プレスリーのアイコンジャケットと似ていることから、“エルヴィス・ドレス”と称され、国民からも愛されたアンサンブルでした。
ダイアナ元妃が最も美しく見える、プリンセススタイルだと思っています。


②トレンドを超えた、永遠のロイヤル公務スタイル

1986年5月9日 来日中、京都の修学院離宮にて。 写真:Glenn Harvey/Camera Press/アフロ

2つ目に選んだのは、公務時のファッション。白地に赤のドットとインパクトのあるワンピースに、小物やお帽子も赤で合わせた、とても華やかなスタイルです。
実はこれ、ダイアナ元妃が来日された時のファッション。そう、日本のフラッグカラーを意識されて選ばれたことが分かります。
色やデザイン、カラーコーデ、パールのジュエリーなど、全身でパーフェクトなロイヤルスタイル。それを若干24歳の元妃が着こなされていることにも改めて感動します。
そして、今でもモダンですね。

③伝統破りも恐れず、チャレンジ精神を持ち続けた元妃のタキシードスタイル

1988年4月、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われた、ドッグレースイベントに出席。 パンツスーツ/キャサリン・ウォーカー ベスト/ハケット ロンドン 写真:Mirrorpix/アフロ

王道スタイルがお似合いだった一方で、様々なファッションに挑戦もされたダイアナ元妃。中でも、女性の自立が進んだ時代に生きた元妃らしく、パンツスーツやタキシードのデザインを取り入れたお洋服を多くお召しになっていました。
これはその代表と言えるスタイル。女性=スカートが当たり前だったロイヤルスタイルに、紳士の正装、タキシードやボウタイを採用。しかも、高身長の元妃は、難なく着こなされているから、お見事! 恐れることなく、ファッションを通しても新風を吹き込まれていた元妃に、改めて拍手です。


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ダイアナ元妃のベストファッションまとめ
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