もうひとつのバースデー記念ポートレートは、赤のドレスでモダンなプリンセス像をアピール
 

ドレス/アレキサンダー・マックイーン イヤリング/エリザベス女王の”ダイアモンド・フレーム・イヤリング”

最後の1枚が、こちらの真っ赤のドレス。白のドレスは清楚でエレガントな印象でしたが、こちらはモード感のあるモダンなドレススタイルです。
歴史を感じさせたスモーキーな光の白いドレス写真とは違い、こちらはクリアーでインパクトの強い写真に。ドレスの色やデザイン、大きくなびくヘア、ポケットに手を入れてカメラを見つめるポーズと、とてもファッション写真的。まさに新しい試みとしての一枚ですね。

ドレスは白と赤。写真のニュアンスも、伝統とモダン。まさにこれこそがキャサリン妃らしさであり、今後もこれらをいかにバランスを取るか、それがキャサリン妃にとってのキーとなるでしょう。

では、パワーすら感じさせる、スタイリッシュな赤のドレスに合わされていた、イヤリングは?

 


エリザベス女王から借用されたダイアモンド・イヤリング

2013年6月17日 恒例の王室行事、ガーター勲章授与式。ウィンザー城にて。 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

キャサリン妃が赤のドレス着用時におつけになっていたのは、こちらと同じく、お花モチーフのスタッズにドロップ型のダイアモンドがフレームの様に下がった豪華なイヤリング。
エリザベス女王のプライベートの所有物で、詳細が明かされていませんが、女王ご自身も2013年まで愛用されていました。
キャサリン妃は、2016年に初めてお借りになって以来、公務やソワレまで、多くのシーンでお着けになっています。モチーフの可愛さ、サイズ感が、キャサリン妃にぴったりで、ダイアモンドだけで構成されているところも意外と合わせやすさの理由でしょう。

キャサリン妃が愛用しているエリザベス女王のイヤリングはほかにもあります。


キャサリン妃が愛用するエリザベス女王のイヤリング①
パール&ダイアモンドのイヤリング

2019年11月10日、戦没者追悼式典。 ドレスコート/アレキサンダー・マックイーン イヤリング/エリザベス女王の”バーレーン・パール&ダイアモンド・ドロップ・イヤリング” 写真:Splash/アフロ

こちらもキャサリン妃が、愛用されているイヤリングです。
これは元は、エリザベス女王の結婚時にお祝いとしてプレゼントされたもの。
大小のラウンド型とバゲット型ダイアモンドが組み合わさったドロップ型にパールが一粒下がったデザイン。女王のコレクションの中では小さめサイズながら、2012年までは着用姿を拝見。しかし2016年以降は、キャサリン妃の方がご愛用。オールマイティに活躍するデザイン&サイズなので納得ですね。


キャサリン妃が愛用するエリザベス女王のイヤリング②
シャンデリア型のダイアモンド・イヤリング

2016年6月22日、ノーフォーク州ホートン・ホールで開催された、チャリティ・ガラ・ディナーに出席。 ドレス/ジェニー・パッカム、クラッチ:プラダ イヤリング/エリザベス女王の”ダイアモンド・シャンデリア・イヤリング” 写真:代表撮影/Splash/アフロ

こちらは、シャンデリア型のデザインが個性的なイヤリング。
実はこれ、エリザベス女王を筆頭に、他のロイヤルメンバーの皆様も含めて、公の場でどなたかが着用された姿がなく、キャサリン妃が初ということに。
よって詳細も不明ですが、キャサリン妃はこの繊細な華やかさがあるイヤリングを、ご結婚以来、ここぞ! のレッドカーペットからごく最近の通常公務に至るまで、ほぼ毎年定期的におつけになるほどのお気に入りデザインです。
キャサリン妃が、初めてイヤリングに陽の目を与えられた、と言えるでしょう。

このように、女王が代々受け継いでこられたロイヤルジュエリーや、ダイアナ元妃が愛用されていた大切な形見を、その年々でご自分に似合う物を選ばれてきたキャサリン妃。
そして王室繁栄の象徴である、これらのジュエリーを素敵にコーディネートしながら、後世へと引き継ぐことも使命のひとつです。

構成/高橋香奈子


前回記事「【キャサリン妃ファッション】公務の年間衣装代が半額に!節約ポイントを分析」はこちら>>

 
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