学生や20代におすすめの使い方


これから就職活動を始める学生や就業経験の少ない20代の方が利用するなら、興味のある職業でキーワード検索するのはもちろんのこと、「ファッションの仕事」「語学を生かす」などの「テーマ別検索」から調べてみるのも良いでしょう。

「特に若い方であれば、『イメージ検索(地図)』を活用するのもおすすめです。こういう場所で仕事をしてみたいという希望から検索すると、新たな発見があるかもしれません」(厚生労働省 西浦さん)

地図上の各施設をクリックすると、関連する職業名一覧が表示されます

ミドル世代と同じように、まずは自己分析として『興味・価値観検査』で自分の傾向を把握することも可能です。

 


親子のコミュニケーションのきっかけにも


このほかにも、就職活動中や学校でキャリア学習をしている子どもがいる場合などにはコミュニケーションのきっかけとしても活用できると西浦さんは話します。

「お子さんが就活中の場合などは、職業情報提供サイトを使ってお子さんの自己分析や興味のある仕事を一緒に見ていただいて、将来の仕事や働き方について話し合うきっかけにしていただけたらと思います」(厚生労働省 西浦さん)


就職・転職活動やこれまでのキャリアの棚卸しなど、人生のさまざまな場面で活用できる職業情報提供サイト(日本版O-NET)。機能や情報が本当に充実しており、今回の記事内ではご紹介できなかったものもたくさんありました。操作マニュアルよくあるお問い合わせが丁寧につくられているため、初めての方でも安心して利用できます。

日本版O-NETは近々リニューアル予定。他サイトとの連携が強化されるほか、自己分析などで活用可能なツールも新しいものが追加されるそうです。

新しい年を迎えたばかりの1月は、心機一転、今後の目標を立てるという方も多いのではないでしょうか。一度ゆっくり立ち止まり、日本版O-NETを活用しながらこれからのキャリアや人生について考えてみるのも良いかもしれません。

文/市岡光子