なかなか機嫌が直らない人は、「執着を捨てる」ことが大事!


執着心の強い人は、自分の理想とする状況にこだわり、その通りにならないとなかなか立ち直れません。
人生は「手放すこと」の連続。若さも、叶わなかった理想も手放していかないと、次に進めなくなります。
執着心を手放すために大切なのは、「視野を広く持って、選択肢を持てるようになること」です。理想通りにならなくても、「もっと違う方法で幸せになる方法があること」を理解することが大切なのです。

 

機嫌のいい人は、「ポジティブに変換する力をもっている」ことが多いものです
例えば、食べたかったお店がお休みだったときは、別の素敵なお店を見つけて、「このお店に出合えたのだから、むしろあのお店がお休みでよかった」と思えるようになったり、会社をリストラされても、「今こそ、本当にやりたいことができるチャンス!」と考えて、夢にトライをしてみたり……。そうすると、また“新たな幸せ”が得られます。

いくら気を紛らわせても、不幸な状態のまま機嫌よくいるのは難しいので、本当の意味で自分の機嫌をとるためには、「執着を捨てて、ポジティブに変換する力をもつ」ことが大切です。

それでいうと、もし友達の機嫌が悪いときは、「その状況から幸せになれる方法」をいくつか提案してあげるのもいいかもしれません。
例えば、彼女が親の愚痴ばかり言うときは、「親子であっても、相性が合わないことはあるから、無理して仲良くしようとするよりも、少し距離を空けたほうがいい」「まずは自分のことを大切にしたほうがいい」ということを教えてあげるとか。
ただし、相手がただただ“共感を求めて”愚痴っている場合は、「うざい」と思われるかもしれませんが……。

人に機嫌の悪い姿を見せる人は、「解決すること」よりも、「自分の思いに共感してほしい」という思いが強いことも(だから、同じような愚痴を何度も聞かされることになるのですが……)。
人によっては、結論や解決を求めない“共感コミュニケーション”を好む人もいます。もし相手がそういうタイプで、今後も仲良くしていきたい場合は、“ストレスを溜めない程度”に話に付き合ってあげるしかないのかもしれません。
そのときは、下手にアドバイスはしないで、「大変だね」と共感してあげたり、相手の気が紛れるような楽しいことに付き合ってあげたりするといいでしょう。

ただし、無理は禁物! 今回は、「自分の機嫌を良くする方法」も紹介しましたが、結局、単に「機嫌の悪い姿を見せるのか否か」という話だけではなく、その背景には、ものの考え方、価値観に違いがあることは少なくありません。だから、うまく付き合っていくためには、程よい距離感が大切なのです。
少なくとも私たちは、自分で自分の機嫌をとるようにして、人に不愉快な思いをさせないようにしたいものですね。


前回記事「見返りを求める母親の「せっかく、してあげたのに」は“自己愛”かもしれない理由」はこちら>>