久しぶりの外! 小学生男子に追いつけずショック


リハビリも、いよいよ佳境です。退院2週間ほど前には、運転復活に向けての「心理」のテストとドライブシュミレーターによる実技テストがありました。

「心理」というよりは「知能テスト」のようなもので、暗算や超高度な間違い探しにパズル、記憶力のテストなどなど、頭がパンクしそうになる内容がてんこ盛り。

結果、運転には問題ないとのことでしたが、うっかりミスが多いことが発覚!

これって脳卒中のせい? それとも加齢? そもそも私、小学生の頃からうっかりミスが多いタイプ。つまり、生まれつきの脳の資質?? 「言語能力と計算能力、作業速度は優れているものの、図形や空間把握は苦手」って、思い当たる節が多すぎます。

しかし、こんな難解なテスト、60歳とか70歳の年配の方々もやるのかしらん。脳卒中後の運転へのハードル、高すぎます……!

釈然としないながらも、ドライブの実技テストにチャレンジ。前夜から緊張してよく眠れませんでしたが、なんとかクリアすることができました。しかし、歩行者が突然飛び出してきたり、前の車がいきなり車線変更したりと、トリッキーな動きが満載すぎて、文字通り手に汗を握ってしまった私。

左脚でのアクセル&ブレーキ操作だったら、絶対踏み間違えていた自信があります。これをクリアしてきた先輩たち、すごいなあ!

マイ装具を装着、迷彩の杖で歩行練習にも熱が入る、の図。相変わらず「右足の着地がぎこちないなあ」「やっぱり滞空時間が問題……?」などとブツブツつぶやきながら、怪しく病棟内を歩き回る。

作業療法の仕上げが運転のテストなら、理学療法の最終テストは憧れの「一時外出&歩行訓練」! 実際に病院の外に出て、歩道を歩くというリハビリです。

病院の横の路地を往復する練習は毎日のようにしていましたが、横断歩道を渡って駅前まで行く、というのは今の私にはかなりの「大冒険」。しかも途中にセブンイレブンがあって、特別に(?)寄らせてくれるらしい……!

かつては毎日のように寄っていたのに、7月から4ヶ月以上も行っていないコンビニ。どんな商品が並んでいるのでしょう。高まる興奮を抑えきれません!

担当の作業療法士さんと理学療法士さんが作成してくれた、退院後のリハビリメニュー。愛しか感じられず、ひたすら感謝!

久しぶりの娑婆の世界。実際に歩いてみたところ、思ったより道に凹凸や傾斜が多く、人々の歩行速度が早いことに衝撃を受けました。ランドセルをしょってふざけながら下校する小学生に、次々と抜かれていくのが切ない……!

しかも、ひさしぶりのコンビニではなぜか品揃えに圧倒されて、しばし棚の前で固まるの巻。でも、右手に杖を持って左手でカゴを持ち、一人で買い物ができた! よかった。

「左手で小銭を探りつつ精算」では時間がかかってしまうので、Suicaのチャージはこまめにしよう、と心に誓う私。