「あの性悪女!」と罵られたのは一体誰?


かといって、エリザベス女王は、チャールズ皇太子の不倫相手、カミラ夫人の肩入れをしたわけではありませんでした。

写真:ロイター/アフロ

ダイアナ妃とチャールズ皇太子の離婚を望んだ一方で、ダイアナ妃が亡くなった後も、当時カミラ夫人に対して「あの性悪女!」という言葉を残しているのは有名な話。
チャールズ元皇太子がカミラ夫人との結婚を望み、女王に許しを乞うた時のこと。結果として、結婚を許すことにはなったものの、その結婚式でも、夫人と一緒に写真に収まることを拒否したりと、緊張状態は続いたのです。

 

しかしご存知のように、エリザベス女王は一つの遺言として、カミラ夫人を「王妃」として認めてあげてほしいという言葉を残してこの世を去っています。ひどくふてぶてしく思えたカミラ夫人も、皇太子妃になってからは決して前に出ることなく、夫を献身的に支えたと言われ、エリザベス女王も次第に心を開き、妃として認めるようになっていったということなのでしょう。

やはり女王は、姑としても1本スジが通っています。厳格にして極めてフェア、傲慢さもないし、気まぐれでもない、えこ贔屓もないし、意地悪でもない、そういう意味でも偉大な人だったことを改めて思い知らされます。