飛行機で急病人と遭遇する確率はどのくらい?


正解は、約600フライトに1件の割合です。600回ほど飛行機に乗れば、1回は急病人に遭遇する可能性がある、ということになりますね。この数字をみると、個人が急病人に遭遇する確率は、非常に低いといえるでしょう。

ただ、世界全体でみると、1日の急病人の発生件数は、少なくとも250〜260件といわれています。個人が遭遇することは稀ですが、飛行機で急病人が発生すること自体は、実は日常茶飯事なのです。
さて、「急病」といっても、その症状は様々です。その中で最も多い、全体の4割を占めるといわれている症状は、一体なんでしょうか?

 


飛行機内の急病の4割を占める症状は?どうやって防ぐ?


答えは、失神です。意識を一時的に失って、また回復する、という症状ですね。多くの方が飛行機でこの症状を起こすのは、実は飛行機の特殊な環境も関係しています。
飛行機の中で意識を失いやすい理由として、「脱水」があります。飛行機に搭乗する際、乗客の方は全体的に脱水になりやすい、という傾向がよく知られています。体内に水分が足りていない、ということは、頭に血液を送り込む際に、その量が十分ではないため、立ち上がった時などにフラフラして意識を失う、ということが起こりうるのです。
飛行機内で脱水が起こりやすい原因は、「列を作っている際は水分がとりにくい」、「食事の時間が決まっている」など、いろいろな理由で水分をとらなかったり、水分補給のタイミングが限られてしまうことです。
そして、この他にも、飛行機ならではの「脱水になりやすい原因」があります。