あなたの人生を変えた出来事7:自分や大切な人の病気


・30代のときに脳腫瘍が見つかり、「人生は短いのだから、喜びを感じて今を楽しもう」と思うようになった。
・1人暮らしの母が突然倒れ、介護が必要になったこと。自分の人生を考えるきっかけになった。
・“死に近づくような病”であるおそれに直面したときに、「もっと家族のため、自分のために時間を使おう」と思い、退職を決めた。
・夫が病気になり、「いつまでもこの幸せは続くわけではないこと」に気づき、毎日を大切に、仲良く暮らせるようになった。

など。

私たちは、健康でいることを「当たり前」だと思いがち。でも、病気から快復をすることで、「健康でいることは、こんなに幸せなことなんだ」と実感する人は多いのではないでしょうか。
「身体が資本」なので、お金よりも地位、名誉よりも大事なものといっても過言ではありません。日頃から、私たちは生きる上で一番大事な“健康という幸せ”を持っていることに、もっと気づいたほうがいいのですよね。

 

あなたの人生を変えた出来事8:死別


・父親と死別したとき、「親孝行をしたいときに、親はいない」ということを、身を持って感じた。
・妹が40歳のときにがんで他界し、「死とは何か、生きるとは何か」を深く考えるきっかけになった。
母ががんであっけなく亡くなってしまい、今まで死を他人事のようにとらえていた自分に気づいた。
など。

私たちの肉体は、いずれ必ず終わりを迎えますが、大半の人はそれを忘れて日々を過ごしています。でも、大切な人の死をきっかけに、私たちは誰もが「死に向かっている」ことに気づかされるものです。

明日、私たちが今日と同じように目を覚ますとは限りません。私たちの与えられている時間が有限であるなら、「どんな過ごし方がいいのか」「どんな生き方をすべきなのか」「この人生を終えるまでに、何を成し遂げたいのか」について、日頃から考え、行動に起こしておくのは大切なことでしょう。
 

コロナで変わった私たちの生活


2020年からのコロナ騒動によって、人生が大きく変わった人も多くいることでしょう。
これを読んでいる人のなかには、会社が倒産したり、リストラになったり、健康を損なったり、大切な人を失ったりした人もいるかもしれません。

個人的には、ここまで“世界的規模で、日常を変えてしまうような出来事”が起こったからこそ、私たちは「生まれ変わるくらいの気持ちで変わっていかなくてはいけない」と感じています。
つまり、コロナの影響を受けて、受動的に「変えさせられる」のではなく、私たちが能動的に「変わっていく」ことが大切なのです。

ここで紹介した「人生を変えた出来事」についても、ただ単にその出来事があったから、いい方向に変化したわけではありません。そこから「自分で大切なことを学び、変わろう(成長しよう)とした」から、人生が好転しているのです。
つまり、このコロナ騒動も、私たち次第で“人生を好転させる出来事”にできる可能性がある、ということです。

では、どうすれば、“人生を好転させる出来事”にする可能性を高められるのでしょうか? 次のページで紹介します。