困った取引先の人の対処法


残念な取引先の相手には、どんな対応をするのがいいでしょうか。アンケート結果では、こんな回答がありました。

・やんわりと要望を伝える。
・丁寧に説明して、受け入れてもらうようにする。
・相手の気が済むまで話を聞く。
・差し入れがあっても受け取らずに、距離を保っている。
・上司に間に入ってもらい、少しずつ接点を減らしてもらった。
・上司と話し合い、取引を中止することにした。
・仕事を辞めた。

など。

はじめての取引相手だと難しいところはありますが、何度もやり取りをしたことがある相手の場合は、「相手の性格、仕事のやり方、さらに、その取引会社の状況を把握する」ことも、スムーズに仕事を進めるためには大事なこと。会社によって文化やルールは違うので、そのすり合わせは重要です。

また、同じ意味合いのことを言うとしても、タイミングや言い方次第で相手の心証は変わります。
だから、「相手が受け入れやすいタイミングを見計らう」「柔らかな雰囲気を出す」「論理的に分かりやすく説明する」といったスキルが必要となることもあります。

ただし、話して分かり合えたらベストですが、世の中には色々な人がいるので、そんな相手ばかりではありません。また担当している人よりも、その取引をしている会社(部署)のほうに問題がある場合もあるので、担当者を説得すれば済むわけではないこともあるでしょう。

プライベートではなくビジネスだからこそ、「ルールを設けやすい」ところはあります。
特に、返事(提出)が遅かったり、何度も変更をしてきたりするような相手の場合は、相手の行動をシミュレーションして、前もってお返事&変更の締め切り日時を設けるなど、ルールを作っておきたいもの。
また、あまりに常識外れの要望に対しては、
「(自分の都合ではなく、)弊社のルールでは~」という言い方をしてお断りをすることで(※ある意味、「会社のせい」にすることで)、角が立たないことはあります。

もちろん起業していたり、フリーランスだったりすると、「弊社のルール=自分のルール」であることが多いので、「弊社のルールでは~」という説明はしにくいところがありますが、その分、自己判断で「嫌な相手とは取引しない」という手段がとりやすいこともあります。

 

「誰と仕事をするのか」は大事


今回のアンケート回答でも、「取引を中止した」「仕事を辞めた」という最終手段をとる人もいました。
私自身、起業していることもあり、つくづく思うことがあります。それは、「誰と仕事をするのかは大事」だということです。

いくら収入アップにつながっても、理不尽な相手と仕事をしてしまうと、その分、時間や労力が費やされ、ストレスも溜まってしまうので、幸福ではなくなってきます。
もしそれが自分のポリシーも揺るがすような要望だったら、尚更です。いくら収入が増えても、ポリシーがブレてしまうと、仕事での幸福度は明らかに下がります。ポリシーを守ることは、お金を得ることよりも大切なことだと考えています。

私たちは「お金のために生きているわけではない」ということは分かっていても、いざ、仕事となると、お金を稼ぐために行い、その分、我慢をしがちです。
でも、仕事で残念な取引先と出会ったり、理不尽なことが起こったりしたときには、改めて、私たちはこのことをよく考えたほうがいいのです。それについては、次のページで紹介します。