周囲の人が「許してあげなよ」とメグミさんに連絡をしてくるのも、「なんとかしてあげなきゃ」という善意の気持ちからなのでしょうね。ずっと一緒にやってきた仲間が仲違いしてしまうのは、当事者でなくても胸がチクリとするもの。「Aさんがちゃんと謝れば解決するんじゃないか」「二人でゆっくり話せば分かり合えるんじゃないか」と期待しているのだと思います。
 

一度だけ勇気を出して、ハッキリと「会いたくない」と伝える

 

2人が明らかに誤解し合っているとか、お互いもう仲直りしたいけれどきっかけを見つけられずにいるという状況なら、誰かが間に入ることで解決することもあるのかも。でも少なくともメグミさんには、今Aさんに会う理由もメリットもなさそうです。

今後いつか、気持ちの整理がついたころに、「Aさんの話を聞いてあげたい」と思えるようになるのかもしれません。でもそれまでは、「会えないです。話せないです」で通していいのではないでしょうか。

ハッキリ拒絶することにもエネルギーが必要ですから、「無理……かも」みたいに返事を濁したくなる気持ちはよく分かります。でも今後のために、一度だけ思い切ってみませんか。

ハッキリと、「悪いけど、今はAさんと会えない」「この話はしたくない」と、冷静に伝えてみてはいかがでしょうか。相手に遠慮しながら返事をしていると、連絡をくれる人も「もしかすると、もう一押しかも?」と勘違いして、延々と連絡が来続けるかもしれません。そうしたら、小さなダメージが積み重なって、結局ものすごく大きなダメージになってしまいそうですよね。

いつしか、連絡をくれる人のことも嫌いになってしまうかも……。そう思えば、一度正直にと自分の気持ちを伝えて、メグミさんの本心を少しでも理解してもらった方が平和な選択かもしれません。距離をとることがメグミさんの最善策であり、ショックな出来事から立ち直ろうとしていることが伝わるといいですね。

「料理教室もだいぶ長く続けてきたし、もう潮時だったのかも。心機一転、なにか他のことをはじめようと思っています」とのこと。これをきっかけにメグミさんの人生に新しい彩りが生まれることを、心からお祈りしています!

 

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文/梅津奏
イラスト/Sumi
構成/山本理沙
 

 

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