そしていよいよもって「フランス人はチャレンジャーだな」と思ったのは、友人一家が納豆を食べたいと言い出したとき。友人のおうちは両親とも日本語を勉強するほど親日家なので、彼らから「Mamikoの作っている納豆を食べてみたい」と言われたことにはさほど驚かなかったものの、実際食べたら反応は良くないだろうなあと睨んでたのです。

納豆は日本食材屋さんで売っていますが高いので、今ではすっかり自家製が習慣に。ちなみにこちらは、ひよこ豆で作った納豆(パリでは大豆がなかなか売っていないので、色々な豆で試した結果、ひよこ豆は割と上手にできることを発見)。

ところが二人とも「美味しいよ」という反応。彼らの子供たちも「食べる!」と言い出し「うん、いい味だよ!」と。ネバネバしているのが気持ち悪くない? と聞いてみたものの「お箸にくっつくから食べやすくていい」という、そんな考えがありか〜! と唸るポジティブシンキングな返事。友人曰く「フランスではもっと臭いチーズもいっぱいあるし、ちっとも抵抗ない」そう。なるほど、これだけ柔軟な姿勢だから、新しいものがどんどん受け入れられていくんだな〜と至極合点がいったのでした。

 
撮影/Yas