レシピだけでなく、「コツ」を知ることで料理上手に

 

柴田:最新号は、和食・洋食・中華の基本のレシピがメイン特集なのですが、「栗原はるみの料理教室」を意識して、レシピだけでは伝えきれない料理の「コツ」を、たくさん盛り込みました。

片岡:そうなんです。レシピだけだと伝わらないおいしさの秘密って、意外とたくさんある。撮影中も、「これはどういうことですか?」「なんでこうするのですか?」と、しつこく質問させていただきましたね(笑)。

栗原さんは、一度発表したレシピも、試作を重ねて更新されているんです。栗原さんのファンで、「このレシピ見たことあるわ」という方にも、最新号のレシピをぜひ試していただきたいです。みなさんに、どう変わったか感想ををうかがってみたい!

柴田:料理初心者の僕は、「豚肉とれんこんの炒め煮」を作ったんですが、「それぞれの素材の美味しさが際立つ炒め煮のコツ」のおかげで、失敗せずにできました。

片岡:私は「さばのみそ煮」に苦手意識がありました。味が染み込まないとか、身がパサパサするとか、皮がはがれてしまうことがあって……。でも、3つのコツを知ったことで、「なるほど!  そうだったのか」と学びがあり、「さばのみそ煮」の概念が変わりました。実際に作ったときも、自分で作ったのが信じられないくらい美味しくて。ぜひ、お料理初心者の方に読んでいただきたいな、と思いますね。

 


誌面づくりの大きななこだわり


柴田:実は、今回のメイン特集ですが、和食と中華で紙の質を変えています。

片岡:中華料理のスピード感や美味しさを表現するため、パリッと、ツルッとした素材の紙にしたんですよね。雑誌『栗原はるみ』は、紙の質感にもすごくこだわっているんです。

柴田:あとは、それぞれの料理のジャンルによって、洋服、器のスタイリング、調理器具も全て変更しましたよね。なんと、カメラマンさんもジャンルごとに違う方にお願いしたんです。それぞれの持ち味がうまく出ていると思いますので、そんな違いを楽しみながら、ぜひ見比べてみてください。


片岡:栗原さんも、「やりきった!」とおっしゃっていましたね。