一般論や情報に振り回され、“自分にとっての正解”が分からなくなってしまっている人が増えています。
“自分にとっての正解”を見つけるために、大切なことは何でしょうか?

 

“既存の正解”を求める癖を直そう

 

一昔前は、“既存の正解”が溢れていました。たとえば、「女性は結婚して、子育てをするのが幸せ」「いい大学に入って、一流企業に就職することが正解」など。
でも、人生に正解がないように、そして、100%正しいというものがないように、巷にある“与えられた正解”が本当に正しいのかどうかは、分かりません。
人によってはそれが正解かもしれませんが、自分にとってはそうではないこともあるからです。

誰にでも“自分にとっての正解”を見つける必要があります。でも、今まで、“既存の正解”を求め、それに従ってきた人にとっては、その作業が苦手なことが多いのです。
それが顕著に表れたのが、コロナ禍だったのかもしれません。日本人は特に、任意であったことでも、同調圧力に負け、同じ行動をした人が多くいました。その結果が、今、少しずつ世の中に出てきています。
本来は、どんなことでも、「一般論や情報を参考にはしても、最終的には、自分で考えて、結論を出す」のは重要なことなのです。
 

“既存の正解”を追いかける人多し


結婚、出産、子育てに関しても同じです。全ての人にとって幸せなものとは限りません。向いている人には幸せでも、向いていない人には幸せなことではないかもしれません。
さらに、向いていても、「結婚する相手」によって、幸福度は随分、変わってくるでしょう。
仕事だって同様です。「大企業でエリート会社員として働けば、幸せになれる」とは限りません。そこにも、向き、不向きがあります。また、出世して、管理職になるのが向いている人もいれば、そうではない人もいます。

最近は、自分らしさを追求する人が増えてきましたが、それでも、これまでずっと“既存の正解”を求め、与えられてきた(特に40代以上の)人たちは、巷にある“他から与えられた正解らしきもの”が自分にとっても正しいことだと信じ込み、やみくもに目指してしまっていることも少なくありません。

婚活や出世で苦しんでいる人は多くいます。そういう人は、自分に合わない道に進んでいるからうまくいっていないだけのことであっても、「自分はダメな人間だ」と落ち込んでしまっていることも少なくないのです。
どんなことでも、他の人はどうであれ、「“自分にとっての正解”はどうなのか。どうしたら幸せになれるのか」をきちんと考えていかないといけません。

なぜ、私たちは、自分で考えずに、“既存の正解”を求め、鵜呑みにしやすいのか。
個人的には、「子供の頃からの影響も大きい」と感じています。
それについては、次のページで紹介します。
 

次ページ▶︎ “与えられた正解らしきもの”を鵜呑みにしやすい原因とは

【漫画】人生の選択。“自分にとっての正解”は?
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