豊かさ3:「時間」があること


・「時間の余裕をもてること」自分だけのことでいっぱいにならずに、他の人に時間や手間を割いてあげられる。
・「自分の時間があること」自由に趣味に時間を費やせる。
・「大切な人と共に過ごすこと」お金で買うことのできない、かけがえのない時間に幸せを感じる。

など。

時間があるからこそ、自由を感じることができます。「時は金なり」ということわざがありますが、時間はお金と同じくらい価値があると言っても過言ではありません。
私たちは「目に見えないもの」には無頓着なところがありますが、誰もが寿命はあるので、私たちの時間は「有限」です。
また、いくら大切な人がいても、一緒に過ごす時間がなければ、幸せを堪能できません。幸せでいるためには、それなりに時間をもっていることは、必要不可欠なのです。

「何に時間を費やしたいのか」は、人によって変わってきます。趣味を楽しむことなのか、大切な人と過ごすことなのか、1人静かに内観することなのか。
私自身は、たとえ忙しくても、1日1回は、「好きなものをゆっくり食べる時間」を大切にしています。食事を疎かにしてしまうと、体だけではなく心も元気がなくなってしまうからです。
“食事を楽しむ時間”を作ることで、精神的な健康も保っているのです。

 


豊かさ4:「心の余裕」があること


・「人に気遣いができること」思いやりのある人に対して、心の豊かさを感じる。
・「ゆったりとした気持ちになること」今ある幸せを感じられる。

など。

「時間があること」と「心の余裕があること」は、セットであることも多いもの。時間があるから、心にもゆとりが持てるところがあるのです。
自分のことでいっぱいの状態だと、相手の立場に立って物事を考えられなくなってくるので、大切な人間関係も壊しがち。幸せでいるためにも、心に余裕があることは重要です。

現代は、お金はそれなりにあっても、「時間」と「心の余裕」がなくて、ギスギスしてしまっている人が意外といます。
私は会社員だったときは、かなり忙しい職場で働いていたこともあり、休日であるはずの土日も仕事が入ってしまうことが多かったです。
そうすると、好きな仕事のはずなのに、楽しむ余裕がなくなり、ただただ失敗やトラブルが起こらないようにこなすだけになってしまい、「何のために働いているのか」、さらにいえば、「何のために生きているのか」が、分からなくなってしまったことがあります。
幸せでいるためには、極力、「時間と心に余裕を持てるようになる」のは、大切なことなのですよね。
 

豊かさ5:文化を味わうこと


・「芝居やコンサートを鑑賞すること」感動をすることで豊かさを感じる。
・「読書をすること」心に栄養がもらえる。
・「書店でたくさんの書籍に触れること」多種多様な文化がそこにあることを感じる。
・「美術館巡り」新しいものや知らなかったものを通して、自分の視野が広がる。

など。

私たちは体だけでなく、心も栄養をとることが大切。いい文化に触れることで、心が豊かになっていきます
私は観劇が好きなのですが、生の舞台は映像とは違って、俳優さんたちの佇まいや気迫などが感じられて、観終わった後は、元気をもらえます。
現代は、デジタル化やロボット化が進んでいますが、「生身ならではの魅力」も確実にあると感じています。

このほかに、「お金以外で豊かさを感じるもの」の回答には、「美味しいごはんを食べること」「健康であること」「住処(すみか)があること」などがありました。

今回のアンケート回答を見て、つくづく思うのは、豊かさを味わうためには、そのための「感性」が必要だということですそれについては、次のページで紹介します。