雇用保険に入っている人も、入っていない人も受けられる「ハロートレーニング」とは?


さて、ここでハローワークの登場です。

みなさんはハローワークに行ったことはありますか?

行ったことがある人は「失業保険の手続きで行った」「職探しで訪れた」というのが2大理由ではないでしょうか?

正社員や、パートでも週20時間以上働いている場合は、雇用保険に加入しているはず。仕事を辞めて失業保険をもらった人もいるでしょう。

職業にまつわるいろんな補助は雇用保険でまかなわれているため、そういう意味では、ハローワークで無料で受講できたり、補助金がもらえたりするのは「雇用保険の加入ありき」と思っている人も多いと思いますが、雇用保険に加入している人も、していない人も受講のチャンスがあるのが「ハロートレーニング」なんです。

雇用保険受給者が受けられるのが「公共職業訓練」、雇用保険を受給できない人が受けられるのが「求職者支援訓練」で、これらを合わせて「ハロートレーニング」と呼ばれています。

ハロートレーニングの全体像

「ハロートレーニング」のキャラクター、ハロトレくん

もちろん、雇用保険加入者の方が利用できる制度や補助金は他にもたくさんありますが、雇用保険に入っていないなくても利用できるのが、ハロートレーニングというわけです。

 

もともと、雇用保険受給者のための職業訓練だけしか用意されてなかったのですが、リーマンショックの時に、救済措置的に非受給者向けの制度が誕生し、現在まで続いているそう。

ただ、ハロートレーニングはあくまでも「ステップアップして働くため」の制度なので、求職活動中であることが前提となります。

以前は、日本の女性の働き方はよく「M字カーブ」(結婚・出産・子育てで離職して、子育てが落ち着いたらまた働く)と言われていましたが、それが近年は緩やかになった反面、今は20代が正規雇用率が最も高く、30歳以上は非正規雇用が中心となる「L字カーブ」が問題になっています。

正社員を一度手放した人は、30代以降に正社員に戻ってきていない。いつまで経ってもミドル世代の女性はいろんな社会問題の当事者なのかしら……?と、ちょっとモヤモヤしますが、ただ、現状を憂いていてもしょうがない!

というわけで、今回は、ブランクからの復職を考えていたり、パートから正社員や契約社員などを目指したりしている方に向けて、非受給者向けの内容特化して、具体的にどのような講座を、どのような手順で受けられるのか、東京労働局に伺ってきました!


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