「形式上だけの雇用」では意味がない

 

——プレミアムウォーターさんとは、雇用以外ではどのように連携されているのでしょうか?

小林 毎年、夏休みにお客様向けのイベントを開いています。プレミアムウォーターさんは日本有数の水源地から採水した天然水が特徴なので、ただウォーターサーバーを置いて終わり、だけではもったいない。その特徴をもっとお客様に知ってもらって、水の大切さやSDGsも学べる場にしたくて、AGRIKO FARMで夏休みの自由研究として「水質検査」や「収穫体験」も行っていました。

プレミアムウォーターさんに雇用されている障がい者の方たち、そして社員のみなさんが協力してイベントを開催するのは、ダイバーシティ&インクルージョンや、本来のSDGsへの取り組みとしても正しい姿だと思います。

 

——実際に障がい者の方と一緒に働いてみてどうですか。

小林 「障がい者雇用」について社会では、メリットにならない、利益を生みにくい、という雰囲気がある。でも実は、彼らはすごく素敵なことができるんです。だから彼らができることを、企業の利益にしっかり貢献できるような形作りをしていくことができれば、すごく可能性があるなと思っているんです。

AGRIKO FARMでは障がい者の方々のおかげで、ひと月に2000輪のエディブルフラワーを出荷できました。小さな農園で2000輪の花を咲かせ、出荷するって本当に大変なんです。一生懸命お世話をしてくれ、私たちが気づかないような細かいことに気づいてくれますし、日々いろんなことを教えてもらっています。私たちの方がサポートしてもらっている気持ちです。